2012年7月29日日曜日

ボラティリティーのファットテール

ボラティリティーのファットテールとは
実際の相場変動で小さな価格変動が生じる確率は、ブラック・ショールズ・モデルで想定されている理論確率よりも小さくなる一方で、大きな価格変動が生じる確率は理論確率よりも大きくなることです。
要約すると、実際の相場では理論確率よりも大きな変動が生じる確率が高いということです。
相場が一度動き出すと、ランダム・ウォークによる変動以上に価格変動が増幅されます。

例として、バブルと時は上昇が上昇を呼び、クラッシュの時は売りが売りを呼び循環的な下げ相場になるような場合です。

特に、価格下落時(クラッシュ)にボラティリティーがより大きく上昇する傾向があります。
理由は、下げ相場での資産売却のタイミングは投資家同士で重なりやすく、資産価値が急激に下落するためです。
また、市場における買と売りの非対称性、投資家行動がパターン化しやすいことなども原因です。

その辺りは「株式市場はゆっくり上昇し、急激に下落する」を参考にして下さい。

どちらにしろ、現実の市場では効率的市場仮説で仮定されているよりも、価格が最初の価格から離れるほど、上昇時に比べて下落時ほど、ボラティリティーが大きくなる傾向があります。

ということは、行使価格によりボラティリティーが異なることになります、このことを「ボラティリティーのスキュー」と呼んでいます。

ボラティリティーのスキューは、オプションの期間が短いほど顕著に現れ、長期のオプションになればなるほど、スキューはなだらかになります。

ちなみにスキューをグラフにすると、両端が上がっており、これを笑顔に例え「スマイル・カーブ」とも呼んでいます。

オプションにおいて、ボラティリティーは価格を決める重要な要素になります。
想定外の大きい変動が起きる確率が、理論値よりも高いということを考慮に入れて取引をすることが大切だと思います。

<参考にしている本>


<関連投稿>
株式市場はゆっくり上昇し、急激に下落する

<関連サイト>
マッタリ バリュー投資とカバード・コール(オプション戦略)

2012年7月28日土曜日

プット・オプション(Put option)のデメリット・マイナス点

プット・オプション(Put option)のデメリット・マイナス点をまとめました。

前回の投稿「オプショントレーディングならキャッシュ・セキュアード・プット(cash secured put)」でプット・オプションの利点を紹介しました。

ただ、プットオプション(put option)にもデメリット・マイナスの要素はあります。

1.コール(Call)と比べるとプット(Put)のほうがプレミアムが少ない傾向がある
2.コール(Call)と比べるとプット(Put)のほうがオプションの取引量が少なく、流動性が低い
3.カバードコールならば、原資産(株)を保有しているので配当がもらえる
 プットオプションの売りは配当はもらえない(現金が原資産なので)

というところになります。
確かに実際に取引をしていると、流動性の低さは実感します。
また、配当はもらえませんが株式を保有しないというメリットもあります。
このあたりの長所短所を理解して取引をすれば問題ないと思います。

オプション戦略(カバード・コール、キャッシュ・セキュアード・プット)がどのような場合に有効かは<【オプション】「An Analysis of Index Option Writing for Liquid Enhanced Risk-Adjusted Returns」 バイライト戦略の分析「BXM、BXY、PUT、CLLの比較」 を紹介します>で詳しく紹介しています。


<参考にしている本>

2012年7月25日水曜日

「クオリティー・オブ・ライフ=生活の質」を犠牲にしない投資

最近はオプション取引ブログになってしまっているので、ここで本来の趣旨を忘れないように、何で投資をしているかの目的を書きます。

ブログのタイトルにもある通り「マッタリ」ということで、「クオリティー・オブ・ライフ=生活の質」を重視した投資を目標としています。

昔、デートレードやスイングトレードをしていたときは日々または週ごとにドキドキしていました。
その後は個別株投資がメインになりましたが、やはり四半期ごとに決算書を読んでいて忙しかった記憶があります。四半期速報が悪ければ売るか・ナンピンするかなどで悩んでいましたし。

今は、
・インデックス運用
・バリュー投資(バリューETFが主力)
・カバード・コール
をメインに取引しています、運用のストレスは格段に低いです。オプションの価格は刻々と変動しますが、売りから入っていることと&原資産(現金)でリスクヘッジをしているのであまりリスクを感じていません。

まあ、リスクの感じ方には個人差があると思いますが、できる限りリスクの少なく「クオリティー・オブ・ライフ=生活の質」に影響を与えない運用が出来る情報を発信してゆければと思っています。

<参考にしている本>

<関連投稿>
投資の目的は「自由時間の確保」

2012年7月22日日曜日

オプショントレーディングならキャッシュ・セキュアード・プット(cash secured put)



目次
  • オプショントレーディングならキャッシュ・セキュアード・プット
  • キャッシュ・セキュアード・プット(cash secured put)のメリット

オプショントレーディングならキャッシュ・セキュアード・プット 


オプショントレーディングでオプションプレミアムを稼ぐスタイルの運用では、キャッシュ・セキュアード・プット(cash secured put)の方が向いていると思います。

私はバイ・アンド・ホールドをメインにして、サブでオプション戦略を取り入れているのでカバード・コール(Covered Call)がメインになります。

トレーディングを主体としている人は、特にキャッシュ・セキュアード・プット(cash secured put)の方が柔軟性が高くておすすめです。
このブログ・HPを見ている人はトレーディングがメインだったりするのかなとも思っています。

キャッシュ・セキュアード・プット(cash secured put)のメリット

キャッシュ・セキュアード・プット(cash secured put)のメリットは大きく2つあります。
  1. ポジションの清算が簡単
  2. リターンが優れている
まず1番目の、ポジションの清算が簡単という意味ですが。カバード・コール(Covered Call)と比較すると明らかにキャッシュ・セキュアード・プット(cash secured put)の方が簡単です。

キャッシュ・セキュアード・プット(cash secured put)はポジションを清算する際の手数料や手間がカバード・コール(Covered Call)よりも簡単です。

キャッシュ・セキュアード・プット(cash secured put)のポジションを清算するためにはプットを買戻す(buy close)だけです。

しかし、カバード・コール(Covered Call)の場合はコールを買戻す(buy close)取引し、その後に原資産の株式を売却する必要があります。

その分、取引回数が多くなり手数料も多くかかるうえに、原資産を保有していることによりリスクも増します。

トレーディングがメインでオプションを取引している人も多いと思います。オプションはトレーディングとの相性が良いですし、トレーディングの戦略がかなり柔軟になります。
次に2番目のですが、リターンもキャッシュ・セキュアード・プット(cash secured put)の方が優れているという分析・論文があります。

オプション戦略(カバード・コール、キャッシュ・セキュアード・プット)がどのような場合に有効かは<【オプション】「An Analysis of Index Option Writing for Liquid Enhanced Risk-Adjusted Returns」 バイライト戦略の分析「BXM、BXY、PUT、CLLの比較」 を紹介します>で詳しく紹介しています。

おすすめの本

オプションを始めるならばKAPPA氏の本がおすすめです。凄く参考になります。日本語で書かれている本としてはベストです。

おすすめの本 洋書

2012年7月19日木曜日

カバードコール(Covered Call)とは


カバードコール(Covered Call)とは、
原資産を保有しつつ、保有している原資産のコールの売りをするポジションになります。

具体的には、
マイクロソフト株を100株保有している場合、
マイクロソフト株100株の「コール(Call)を売る」=「売る権利を売る」ことになります。

要するに、コール(Call)の権利が行使された場合、権利を売っていた人はマイクロソフト株を強制的に手放すこととなります。

ポイントは2つあります、
1.特定の値段で売る約束をするかわりに急上昇したときの値上がりを諦める
2.原資産を保有しているため、急落時に評価損になる

株価が急騰したときにストライクプライスで強制的に売却させられますが、あくまで機会損失(保有していれば急騰した値上がり益があったという)です。確かに急上昇時に悔しい思いをしますが、大損をするということはありません。

値下がりについても、個別株であれば紙くずになる可能性もありますが、大型優良株では確立は低いでしょう。また、ETFではまず起こりえません。


上記の内容はHPにまとめる予定です「カバード・コールの始め方」。
ブログを開設したときは深く考えていなかったのですが、何となく書き散らかしてまとまりがなくなっています。コツコツと整理をしてゆきます。

<参考にしている本>

kindle経由でアメリカから直接買うのが最もコストパフォーマンスが良いでしょう。


<関連投稿>
カバード・コールのまとめ
カバード・コール関連の本

<関連サイト>
マッタリ バリュー投資とカバード・コール(オプション戦略)

人気の投稿