2015年8月23日日曜日

株式相場の急落


世界の株式相場が急落しています。

私がオプション取引をしているETFは、IWM(iShares Russell 2000 Index)、EFA(iShares MSCI EAFE Index Fund)、EEM(iShares MSCI Emerging Markets Indx)になりますが、分散が効いているETFでもかなりの下落となっています。

特にEEMの下落幅は大きいですね。

今回の世界の株式相場の下落は、人民元の切り下げに端を発した中国経済の減速と言われています。

また、米国産標準油種(WTI)十月渡しが一時、約六年半ぶりに一バレル=四〇ドルの節目を割り込みました。

リーマンショック後は順調に株が上昇していたので、この辺りでキツイ調整があるかもしれませんね。

現金(キャッシュ)を温存していた投資家は、このタイミングでコツコツと買いを入れていくのはありだと思います。

まあ、長期の投資を前提としているのであればあまり焦る必要もないです。

ただ、私はオプションをショートしているので、このような急落があると、キャッシュアウトが多くなり少し現金のやりくりを考えないといけないのが面倒です。

 
相場が急落したりしてパニックになりそうなときは、このような良書を読んで心を落ち着けるのが良いと思います。

2015年8月19日水曜日

インデックス運用でダウンシフト 都会で便利に暮らす

生活の質を高めるということで、ダウンシフトには興味があります。

色々と、ダウンシフトやアーリーリタイアの情報を調べていると、なぜか田舎や農業の話が多く出てくるんですよね。金融や投資の話とダウンシフトやアーリーリタイアはあまり親和性というか関連性が低いみたいです。

ダウンシフトやアーリーリタイアを考えて農業なんかに取り組んでいる人は、そもそもあまり投資や金融に興味がなさそうです。それか、隠居系の仙人みたいな生活をしているタイプも結構ありますね。普通の人は求道者にはなれないし、家族なんかもいるとそこまで突き詰められません。

個人的には、ダウンシフトやアーリーリタイアと投資はとても関係が深い気がするんですけどね。私も自然が好きですし、家庭菜園もしていますが、田舎で暮らしたいとはあまり思いません。

どちらかというと、都会で低コストな社会インフラを利用しつつ便利で快適な生活をしたいです。「投資をしながら効率的に資産を増やして、都会でダウンシフトをしよう!」的な本があったら面白いんだけど。


減速して自由に生きる: ダウンシフターズ

都会で飲み屋をやっている人の話、カフェや飲み屋をやりたい人には参考になりそうです。

家族で楽しむ自給自足

田舎暮らしがイラスト付きで紹介されてます、イラストは可愛いけどここまで苦労して生活はできなさそう・・・、本人がイラストレーターなので田舎暮らしをしつつ、イラストを描いて本を出しているみたいです。

VOICE新書 働かないって、ワクワクしない?
 
この本は、アリーリタイア系の中では有名ですね。一度読んで損はないでしょう。

Bライフ―10万円で家を建てて生活する
 
この本も一部で有名になりました。ミニマリスト(持たない暮らし)&アウトドアライフ。どことなく哲学的な生活スタイルを感じます。


<お勧めの投稿>
ダウンシフトやアーリーリタイアなら配当金重視も合理的
40代でセミリタイアするには8,640万円が必要
老後に必要な資金はいくらなのか
アーリーリタイアまたはダウンシフトと投資の相性は良いと思う
「減速して自由に生きる: ダウンシフターズ」 は良書です

2015年8月18日火曜日

「20世紀最高の経済学者 ケインズ 投資の教訓」を読みました

20世紀最高の経済学者 ケインズ 投資の教訓 単行本 – 2015/6/26
ジョン・F・ワシック

を読みました。

ケインズがどんな人物だったかを理解するという意味でも面白かったですね。

個人投資家が具体的に参考にできるようなアドバイスは、最後の方にある「ケインズの投資術10カ条」でした。


ケインズの投資術10カ条

第1条 長い目で見れば、株式は債権に勝つ

第2条 投機は危険なゲームである

第3条 可能性と確実性を同一視しないこと

第4条 相反するリスクでポートフォリオのバランスを整えよう

第5条 バリュート投資せよ

第6条 配当は嘘をつかない

第7条 美人コンテストに巻き込まれるな

第8条 長期投資を旨とせよ

第9条 パッシブに投資せよ

第10条 もっとシャンパンを飲もう!

 ケインズは、死去する前にもっとシャンパンを飲んでおけばよかったという後悔を口にしたそうです、ということで「人生を楽しもう」という趣旨。

上記の10カ条は現代の投資理論や他の本にも書かれている主旨が多いです。

似ているととらえるよりも、本質的に重要なアドバイスは意外とシンプルで少ないのかもしれません。

特に、

第1条 長い目で見れば、株式は債権に勝つ

第4条 相反するリスクでポートフォリオのバランスを整えよう

第5条 バリュート投資せよ

第6条 配当は嘘をつかない

第8条 長期投資を旨とせよ

第9条 パッシブに投資せよ

これらのアドバイスは、巷で良書と呼ばれている本で繰り返されています。

ちなみに、ケインズは投機、投資でも成功をしているようです、投機の成績よりも晩年に取り組んだバリュー株の長期保有のリターンが良かったそうです。

ケインズに興味がある人や、株の長期投資を考えている人は参考になる内容が多く楽しめると思います。


2015年8月17日月曜日

「エンダウメント投資戦略」を読みました 具体的な方法が書かれていない

「エンダウメント投資戦略」を読みました。




エンダウメントの投資手法とは、

①長期投資、②分散投資、③オルタナティブ投資を積極的に活用、④信頼のできるファンドマネジャーに運用を託す

ハーバードやイェールの投資手法だそうです。

前半は、エンダウメントの投資手法の概要を紹介しています。


後半は、著者の運用会社である株式会社GCIアセット・マネジメントのファンドの紹介になります。


流れとしては、

ハーバードやイェールが行っているエンダウメント投資は素晴らしいという紹介、

それを取り入れるには、株式会社GCIアセット・マネジメントのファンドを利用しましょうというお話。


個人投資家が参考にできるような具体的な運用方法は殆ど紹介されていません。

具体的な投資手法などは書かれていないので、あまり参考になりませんね。

(少し面白かったのは、長期運用しているデルポートフォリオが示されていて、アセットアロケーションを考えるには参考になるくらいですかね~)

個人的には、あまりお勧めできない本ですね。


株式会社GCIアセット・マネジメントのファンドに投資しようと思っている人にはいいかもしれませんが・・・


興味がある人は、本屋で一度立ち読みしてからが良いでしょう。

それにしても、アマゾンのレビューが2件しかないのに、星が五つって何か変な感じです。

2015年8月16日日曜日

原油価格がリーマンショック後の最安値に近づく



原油価格がリーマンショック後の最安値に近づいています。なかなか下げ止まる気配がありませんね。

エクソンモービル(XOM)とBPなどの石油メジャーに投資をしていますが、パフォーマンスはかなり悪いです。


私が良く読んでいるブログでも、原油価格と総合商社の事が書かれています。

原油価格と総合商社
三菱商事は減配はしているものの、1000億の自社株買いをおこなっており、これが消却されれば(おそらく消却されると思いますが)、株主還元という視点では他の商社と見劣りはしません。個人的には焼却後のEPSが上昇しますので、自社株買いと配当のバランスを取った今回のような株主還元政策の方が好ましく感じています。
ブログに書かれているように、株主還元政策もしっかりしているので株価は上がる気がします。

原油価格の下落に逆張りをするという意味で、三菱商事なんかは面白いと思います。
(手持ちの現金がないので購入できないのですが、三菱商事を購入したいです・・・)



その他のニュースでは

リーマンショック後の最安値に近づく原油価格
だが実際には石油輸出国機構(OPEC)が改めて増産圧力を強める中、国際原油需給バランスは逆に緩和方向に傾いている。例えばIEAの試算によると、今年4~6月期には日量303万バレルの供給「過剰」が発生しているが、これは前年同期の供給過剰124万バレルを遥かに上回っている。すなわち、昨年の原油相場急落を以ってしても、国際原油需給の引き締まりは実現しなかったのである。
シェールオイルや中国を筆頭とした新興国の減速などで、原油の需要が落ちているとの考え方が一般的なようです。

将来の原油価格の予想は難しいと思いますが、短期的な原油価格が急回復することなどはあまりなさそうですね。

石油メジャーやエネルギーに強い総合商社に投資をするのであれば、長期のバリュー投資(逆張り)を覚悟して、かなり長い期間保有するスタンスが必要だと思います。




エネルギーの歴史を勉強するには最適です。

<関連投稿>
エクソンモービル(XOM) 過去6年で最悪の四半期で大きく下げる
英BPの第2四半期は大幅減益となる

2015年8月2日日曜日

英BPの第2四半期は大幅減益となる



英BPの第2四半期は大幅減益となりました。

原油流出事故関連で108億ドル計上だとのことです。

当然、EPSはマイナスなので、PERも計算できません。

配当利回りは 6.49% とかなり高配当となっています。

(ここまで配当利回りが高くなっているのは銘柄は、危険信号と捉えて、あえて投資をしないというスタンスの人もいるようです。)

由緒あるBPなので、倒産するということはないと思いますが、長期間低迷する、または減配をするというリスクは想定しておいた方がいいと考えています。

5~10年程度はダラダラと株価の低迷が続くかもしれません。



英BP、第2四半期は大幅減益 原油流出事故関連で108億ドル計上
[ロンドン 28日 ロイター] - 英石油大手BPが28日発表した第2・四半期決算は、純利益が13億ドルとなり、市場予想の16億4000万ドルを下回った。2010年のメキシコ湾岸の原油流出事故に関連して108億ドルの費用を計上したほか、原油安が響き、前年同期と比べて利益は約3分の2減少した。
BPは今月、原油流出事故に絡んだ訴えの大半を解決するため、米政府および5州との間で187億ドル規模の和解に達した。企業が支払う和解金としては米国史上最大となった。
第2・四半期に計上した費用には、米政府との和解に絡んだ98億ドルが含まれる。
BPはまた、原油安に対応し、通年の設備投資計画を再び下方修正し、予定額を「200億ドル未満」とした。
さらに、原油安を受けたリストラに関連した費用について、昨年12月に公表した10億ドルから15億ドルに引き上げた。
BPのダドリー最高経営責任者(CEO)は声明で「外部環境は引き続き厳しい」と指摘した。
第2・四半期は前四半期のトレンドと同様、下流部門の精製・トレーディング部門が堅調となる一方、原油安に伴い生産部門が低迷した。
下流部門の再調達原価基準の調整後利益は16億3000万ドル。前年同期の9億3300万ドルから増えた一方で、例外的に堅調だった第1・四半期の20億8000万ドルからは減少した。
上流部門の再調達原価基準の調整後利益は2億2800万ドルにとどまった。前年同期は40億5000万ドル、第1・四半期は3億7200万ドルだった。
1株当たり0.10ドルの配当金の支払いは維持した。

2015年8月1日土曜日

エクソンモービル(XOM) 過去6年で最悪の四半期で大きく下げる

エクソンモービル(XOM)の株価が大きく下がりましたね。

過去6年で最悪の四半期となったそうです。

株価は、79.29 となり、前日比で-3.72 (-4.48%) となりました。


米エクソン:過去6年で最悪の四半期、コスト削減追いつかず
(ブルームバーグ):米石油会社、エクソンモービル の四半期決算は過去6年間で最悪の内容となった。世界的な供給超過で原油が値崩れするなか、生産側はコスト削減が追い付いていない。
31日のエクソン発表によると、4-6月(第2四半期)純利益は41億9000万ドル(約5200億円)で、1株当たりでは1ドル。前年同期の純利益87億8000万ドル(1株当たり2.05ドル)から減少した。4-6月の1株当たり利益はブルームバーグがまとめたアナリスト20人の予想平均(1.11ドル)を11セント下回った。
エクソンは7-9月(第3四半期)の自社株買いの規模を縮小し、4-6月の半分の5億ドルにした。
製油事業の利益は原油安で押し上げられたものの、本業である石油・ガス生産の業績がそれ以上に悪化した。米国の油井では4700万ドルの損失を計上した。
4-6月の浮遊式原油プラットフォームやガス輸出ターミナルなど主要プロジェクトへの支出は20%減の67億4600万ドル。国際原油価格の平均値は前年比42%安の1バレル=63.50ドルだった。
EPSの下げがきついですね、2.05 ⇒ 1.00 だそうです。

石油メジャーへの投資はしばらく厳しい期間が続きそうです。

5~10年ほど株価が回復しない可能性もありそうですね。

まあ、個人的には高い配当がある程度安定的にあれば、特に株価の上下は気にしていません。

また、株価が低迷している中で配当を高く保つことができれば、長期的に配当再投資でリターンが高くなります。

・ポートフォリオにおける分散

・オプション取引の際に必要になる現金の確保

を重視しています。

引き続き石油メジャーはポートフォリオの一部に長期的に組み入れていく予定です。

<関連投稿>
個別株投資は難しい エクソンモービル(XOM)への投資

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