データ改ざんの「東レ(3402)」について調べてみた
今、世間を騒がせている「東レ(3402)」につて調べてみました。
ここ2~3年ほどずーと狙っていたんですが、なかなか株価が下がらないで割高だったので投資ができないでいました。
そんな中、11月28日にデータ改ざんのネガティブニュースが発表されました。
件数の少なさに加えて、タイヤや自動車の安全性を揺るがすような重大な内容でもない。神戸製鋼所のような先例がなければ、取引先に納得してもらえさえすれば済む話だったとの認識が、日覚社長の発言からは読み取れる。
子会社が社員に法令順守に関するアンケートをした結果、不正が判明。検査のダブルチェックなどの再発防止策を講じたが、法令違反や安全上の問題はないとの理由から、これまで1年以上、公表していなかった。しかし、11月3日にインターネットで「東レの子会社でデータ書き換えがあったようだ」との書き込みがあり、一部の株主から問い合わせを受けたことから、公表に踏み切ったという。ネットの書き込みで隠せないと考えたから発表を決めたというのはカッコ悪いですね。
東レは今回の子会社の149件のほかにも、グループ全体で137件の不正の疑惑があり、調査を進めている。弁護士らによる外部調査委員会を設け、今年度内の調査完了を目指す。もしかしたら、芋づる式に不正ニュースが明らかになり、だらだらと株価が下げるという展開も予想されます。
この類の不正のニュースは投資を開始するタイミングを見極めるのが難しいんですよね。
現時点の感覚論ですが、日産、神戸製鋼所、三菱マテリアルと比較すると、データ改ざんの内容はあまり悪質ではないような感じがしています。(まあ、現時点でどこまで傷が深いかは未知数ですが。・・・。)
ここ5日のチャート、ニュースを受けて急落しています。
ここ1年のチャート、そもそもここ数か月は下落基調が続いていましたが、データ改ざんのニュースを受けて急落したという印象を受けます。
現在のバリュエーション
- 2017年11月29日
- 株価:1,061円
- PER:17.74倍
- PBR:1.58倍
- 配当利回り:1.32%
過去のPERの推移
- 第132期(2013年3月)のPER:21.4倍
- 第133期(2014年3月)のPER:18.6倍
- 第134期(2015年3月)のPER:22.7倍
- 第135期(2016年3月)のPER:17.0倍
- 第136期(2017年3月)のPER:15.9倍
ここ最近の株価が好調だったので、株価が下落してもバリュエーションはあまり割安になっていないません。
機械的に判断をするのであれば、PERが15倍を下回ったらかなり割安になるのではないでしょうか。まあ、今期は最高純益圏にいるので、単純にPERを使うことはできませんが。
配当について
花王のような連続増配企業ではありませんが、着実に配当を増やしている優良企業です。
一株当たりの年間配当金
- 2002年:5円
- 2015年:13円
リーマンショックで減配をしましたが、その後は増配をして約10年で2倍以上の配当金を出すようになっています。(個人的には、連続して増配をしなくても長期的に配当を増やせれば投資する価値があると考えています。)
2012年からEPSが右肩上がりです、このような業績の株は人気になりやすく、株価が割高になります。
グラフでは2016が予定になっていますが、実際には62.2円となり、目標を達成しています。