2012年8月31日金曜日

「プットの買い」がイン・ザ・マネーになったら要注意、放っておくと自動的に株が売却されるそうです

プットのヘッジ(プットの買い)が権利行使日にイン・ザ・マネーの場合、自動的に権利が行使され、株が売却されるそうです。

出典:Options for Volatile Markets: Managing Volatility and Protecting Against Catastrophic Risk (Bloomberg Financial) より。
If your put hedge is in the money at expiration, for example, the new rules on automatic exercise will result in your put being exercised and your stock being sold.

 

原資産(株)を保有していて、プット・ヘッジをかけた場合、権利行使日にオプションがイン・ザ・マネー(ATM)だと、自動的に原資産の株が売却されてしまいます。
ちなみに、アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)であればそのまま無価値(worthless)になります、放置して問題ありません。

確かに、イン・ザ・マネーであればオプションを購入している人の利益にはなるのでマイナスではないですが、自動的というのは要注意です。

プット・ヘッジ(put hedge)は特定の価格で株を売却するためにプット・オプションを購入する取引です。

プット・ヘッジ(put hedge)がイン・ザ・マネー(in the money)ということは、プットのストライクプライスが$60の時に、市場の株価が$50のという状態です。

プットオプションを行使して、市場の価格が$50の時にそれよりも高い$60で売却すれば利益になります。なので、自動的に売却されてもオプション購入者のマイナスにはなりません。
その様な理由から自動的に売却がされるのだと思います。

私は、いままでプットの購入(put long)をしていなかったのであまり勉強していませんでしたが、今後オプション取引を色々と増やしていく中で”プットの買い”という選択もあるのかなと思っています。意外とこういう特殊なルールを知らなかったりするので気をつけないといけませんね。

最近、「Options for Volatile Markets: Managing Volatility and Protecting Against Catastrophic Risk 」を読んでいます。”Volatile Markets”ということでプット・ヘッジの戦略など保守的な運用の解説が多いです。

この本、リスクの軽減のためにオプションを利用しようとしている人にはお勧めです。
リターンの追及のためにオプションを利用している人には少し物足りないかも知れません。

<参考にしている本>

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