2012年1月28日土曜日

2012年1月27日 ポートフォリオ

ポートフォリオの構成は前月と殆ど変わりません。
少しオプションのポジションを変えています。

【株式について】
インデックス運用が主体なのでポートフォリオに変化ありません。最近は株式相場が好調なのでバイアンドホールドでも順調なので嬉しいです。

【オプションについて】
適当にカバード・コールとキャッシュ・セキュアード・プットをしています。適当にというのはそこそこのプレミアムがもらえるアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のオプションを機械的に売っています。
また、プレミアムが60~80%ダウンした場合は安い価格でバイバックをして、一度売りのポジションを閉じてから再度アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のオプションを売っています。(俗に言うローリング・アップ、ローリング・ダウンです)


以下、現在のポートフォリオ(青時は前回ポートフォリオからの変更箇所)

【流動資産】
日本円
ドル

【日本株式】
2503 キリンHD
2665 MKI
2802 味の素
4968 荒川化学
6718 アイホン
6896 北川工
6957 芝浦電子
7203 トヨタ自
7503 アイ・エム・アイ
7749 メディキット
8012 長瀬産業
9986 蔵王産業

【外国株式 先進国】
IVV iShares S&P 500 Index
IWM iShares Russell 2000 Index
IJR iShares S&P SmallCap 600 Index
DVY iShares Dow Jones Select Dividend
VB  Vanguard Small-Cap
EFA iShares MSCI EAFE Index Fund
EFV iShares MSCI EAFE Value Index
VGK Vanguard European

【外国株式 新興国】
EEM iShares MSCI Emerging Markets Indx
VWO Vanguard Emerging Markets
DGS WisdomTree Emerging Mkts Small Cp Div Fd
EWZ iShares MSCI Brazil Index
HDB HDFC BANK LIMITED(インド個別銘柄)

【セクター別投資】
KXI iShares S&P Global Consumer Staple
IXJ iShares S&P Global Healthcare Sect

【オプション】

IWM Sold 02/18/2012 79.00 Call @1.20
EEM Sold 03/17/2012 39.00 Put @1.78
EFA Sold 02/18/2012 51.00 Put @1.87

2012年1月22日日曜日

【本の紹介】【オプション】「となりのバフェットがやっている凄い投資」はバリュー投資とカバード・コールの組合せを紹介した良書

「となりのバフェットがやっている凄い投資」を読みました。

オプションの本として「星:★★★」の3つ、お勧めです。
ファンダメンタル分析として「星:★」の1つ

10人の個人投資家の手法を紹介しています。
2人目のボブ・クレブス氏の投資法は「バリュー投資とカバード・コールの組合せ」になります。

「バリュー投資とカバード・コールの組合せ」を日本語で紹介している本は殆どありません、個人的には凄く勉強になりました。

アマゾンの評価はあまり高くありません、ファンダメンタル分析という点から見ると評価が低いのだと思います。しかし、「バリュー投資とカバード・コールの組合せ・オプションの組合せ」という点から見ればページ数は少ないですが得るものは大きいと思います。

個人的にはオプションはトレーディングだけでなく、バリュー投資と相性が良いと思っています。(あまりメジャーではありませんが・・・)

「となりのバフェットがやっている凄い投資」
マシュー・シフリン (著), 小野一郎 (翻訳)


また、山崎元氏も「第156回 読書のすすめ「となりのバフェットがやっている凄い投資」で、この本を紹介されています。

山崎氏もクレブス氏は参考になると書かれています。
詳しくは本を読んで欲しいが、オプションではロング(買い)の投資家が儲かっていないことから、ゼロサム・ゲームなのだからショート(売り)が儲かるはずだと考えて、オプションのショートを投資に組み込んだクレブス氏の方法は、日本の一般投資家にも応用が利く。
たとえば、ある株(インデックス・ファンドでもいい)を買おうとする場合、先ずその銘柄のプットをショートして実質的に現値よりも安く買い始めて、現物の保有に乗り換えて、株価が値上がりしたらカバード・コールを使ってプレミアムを取りつつ利食いに入るといったパターンは、「基本パターン」の一つとして、覚えておくといい。
ishipponも同感です、「プットのショートから入り、現物保有に乗り換え、カバード・コールでプレミアムをもらいながら、取得価格より高いアウトオブザマネーで売り抜ける」というのは基本パターンとして現実でも機能する戦略です。(私自身、この戦略を実行したことがあります。)

バリュー投資は割安と思われる株を買う投資方法です、割高と思われる水準で売り抜けるためにオプションを利用するのは合理的です。

個人的に参考になった記述に
・コールを買った人の75%が権利を行使しないまま終わっている
・プット
を買った人の 83%が権利を行使しないまま終わっている
上記のパーセンテージは諸説あるようですが、大多数のオプションの権利は行使されないまま終わっているのは間違えありません。そこが「オプションの売り」が有効である要因でしょう。

また、クレブズ氏がオプションの売りを利用する3つの理由として
1.収入を得る
2.好きな銘柄を安く購入する
3.株式のリスクをコントロールする
この考え方も、非常にバリュー投資との相性が良いと思います。メインが株式保有であるところも私と同じです。

実際の取引例が紹介されている点も参考になります。
IBMの現在の株価よりはるかに高い行使価格を設定し、まず行使されないコールオプションを売ることだ。IBMの株価が90~100ドルのレンジで取引されているとしたら、行使価格 115ドルでIBM株100株を買えるコールオプションを、3ヶ月の期限付きで10本売る。
との記載があります。 「はるかに高い行使価格」とは15~25ドル高いことで、15~27%のアウトオブザマネーのコールだということになります。ディープアウトオブザマネーですね。実例が紹介されているため自分の取引に応用が利きます。(個人的には、ストライクプライスが離れすぎているためプレミアムが低く、かえって保守的な利回りになってしまうと思います、もう少しアットザマネーに近い方がタイムディケイも効率的で良いのでは・・・)

また、彼の目指す利回りとして
この2つの手法を中心に、毎月1.5~3%の利益上乗せを目指している。
2つの手法とは、キャッシュ・セキュアード・プットとカバード・コールです。現実的な利回りとして毎月1.5~3%をクレブズ氏が設定していることがわかります、この程度の利回りはコンセンサスとしてアメリカで認められていると思われます。(個人的には少し高いと思ってしまいますが・・・、年率に換算すると超人的な利回りになってしまいます・・・)

また、オプションを安く買うとして、
「期限までに残された時間とどれだけの利益が得られるかを対比することがすべて。すでに75~80%の利益を手にしている場合には、売ったオプションを買い戻したほうがいい。」
とアドバイスがあります。75~80%と具体的な数字でアドバイスしています、ishipponも同じ基準で買い戻しています。アメリカみたいにオプション関連の本が多数出版されている環境では常識なのかもしれませんが、日本ではあまり聞けないアドバイスなので勉強になります。

クレブズ氏の項は25ページほどになり、現実の取引事例と戦略の解説がされています。

これからバリュー投資とカバード・コールを組合わせた取引を行う予定で、勉強中の方は是非読んだ方が良いと思います。

すでに取引をしており、洋書も含め大体の知識がある人は気が向いたら読んで損はない本でしょう。

<関連投稿>
「急騰株はコンビニで探せ」 オプションの買い戦略の紹介

2012年1月20日金曜日

確定拠出年金のメリット・デメリット

確定拠出年金は色々とメリットがあります。私も一時期は利用を検討をしていました。
調べたことをメモがてらに公開します。

【メリット】
・掛け金は全額所得控除を受けられる。
・運用益には課税されない。
・受け取り時には退職所得控除を受けられる。
・転職や独立をしても年金資産を持ち運んで拠出・運用を続けられる。
・自分の年金資産がいくらあるかを自分で把握できる。
・公的年金と異なり原則60歳から受給できる。

【デメリット】
・原則60歳までは途中引き出しができない。
・老後に受け取る年金額は事前には確定しない。
・手数料が差し引かれる(国民年金基金連合会、金融機関などに対する手数料)。
・利用できる商品が少ない(オプションなど)
・途中引き出しが出来ないので運用方法を大きく見直せない


色々と調べましたが現在は利用していません、要因としては。

・デメリットの「手数料」が思いのほか高かったた

・投資方針の大きい変更への対応が難しい(例、株で運用していたがオプションを組み合わせる運用に変更した等。)

今も色々と調査中です、もし有利なようなら確定拠出年金も利用しようかと思っています。

2012年1月14日土曜日

カバード・コール戦略がS&P500を大きくアウトパフォーム

カバード・コール戦略のリターンを調査した資料の紹介をします。

「オプション取引におけるカバード・コール戦略」です。
http://www.nikkoam.com/files/fund-academy/newsletter/pdf/news_20111206.pdf

流石は「日興アセットマネジメント」が作成した資料だけあり、カラーでとても見やすいです。カバード・コール戦略の利点が良く判らないという人は参考になると思います。

要点は、

・サブプライム・ローン問題などによる2008年初めから2009年3月頃までの下落相場でカバード・コール戦略がS&P500を大きくアウトパフォームしている

・それ以外の年では、同程度かそれ以上のリターンとなっています→下落相場にも強く、それ以外の期間でもそこそこ良いリターンである

個人的にはカバード・コール戦略は万能ではないと思いますが、リターンを補完する根拠は確認できていると思います。

ちなみに、私はカバード・コール戦略によるトレーディングよりも、ポートフォリオのボラティリティーを下げつつリターンを補完する目的で利用しています。

ちなみに、本記事は「日興アセットマネジメント」が作成した資料です。最近この手の記事を散見しています。もしかしたらカバード・コール戦略も少し流行っているのかもしれませんね。

2012年1月8日日曜日

Neiman Large Cap Value Fund'sの投資方針


Neiman Large Cap Value Fund'sの投資方針を紹介します。
参考リンク「バリュー&カバード・コールで運用するファンド 「Neiman Large Cap Value Fund's」

プロが行っている、バリュー&カバード・コール戦略ですので、個人投資家がカバード・コールを実践する際に参考になると思います。

ページのリンクはここです。

【ishipponの要約・感想】

・大型バリュー株より、財務の健全性、配当の一貫性で銘柄選択をする
・保有する銘柄の一部でカバード・コールを行う

感想として、バリュー投資とカバード・コールは思想的に相性がいいと思います。(リターンが良いかは別として)
バリュー投資は独自のファンダメンタル分析で「適正な株価」を算出する投資法です。バリューと思われる株を保有し、適正な株価以上のストライクプライスでカバードコールをすることは論理的にも整合性があります。

個人投資家で、バリュー高配当銘柄に分散投資を行いつつ、適正な株価を算出して、そのオプションを管理するのは結構手間がかかりそうです・・・、戦略としては面白そうですが実践をするのは少し躊躇していまします。

このファンドの保有銘柄である「The Procter & Gamble Company」「Heinz HJ Co.」なんかは高配当バリュー株(シーゲル銘柄)なので、少数だけアクセントとしてポートフォリオに組み込むのもありかもしれませんね。

結論として、高配当バリュー銘柄の長期保有に補助的にカバード・コールを取り入れた戦略です。私の投資方にも共通点が多いので参考にしようと思います。

以下、英文と要約を紹介。

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Overview  
Neiman Large Cap Value Fund's objective is long-term capital appreciation. Our portfolio managers strive to manage the Fund as a sound investment and not as stock picking speculation endeavor. This means looking not only for what we believe to be the best stocks at great prices, but also for opportunities to generate positive cash flows for the investors, the Fund's shareholders. We seek income from three sources:
・Dividends
・Premiums from selling covered call options on stocks in our portfolio
・Gains when stocks are sold at a profit
We are one of just a few funds who seek to add greater potential for income through the use of our conservative covered call program.
大要
Neiman Large Cap Value Fund'sは長期での値上がりが目的です。健全な投資をします、投機はしません。その意味は、ベストな株をグットプライスで買うだけでなくプラスのキャッシュフローの機会を増やします。下記の3つを元として。
・配当
・カバード・コールの売りによるプレミアムの収入
・株の売却
私たちのファンドはカバード・コールのプレミアムでリターンをあげる数少ないファンドのうちの一つです。

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Our Philosophy
At the core of our investment philosophy is a desire to manage risk while adding value for our shareholders. The goal of our Funds is to do better than most other funds in our category during down markets and capture a substantial percentage of the gains during up markets. While being a top performer is desired, we are focused on preserving investor assets first, then providing value, with a reasonable return.
哲学
コアな哲学はリスクをマネジメントする一方で出資者にバリューを追加することです。ゴールは下げ相場で他のファンドより良い成績を上げ、上げ相場でしっかりとしたリターンをあげることです。(以下略、良いリターンを目指すという内容。)

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Our Process
Step 1: First, we screen from a universe of approximately 1,000 large company stocks (those with greater than $5.0 billion in market capitalization) for what we believe to be solid financial statements and healthy valuations based on their current prices. We believe these companies have the potential to preserve our clients' assets on the downside while offering the potential to participate in the market's performance on the upside. This step yields a list of anywhere from 50 -150 companies, no bias favoring any specific industries or sectors, as this is a bottom up approach.
Step 2: We eliminate all stocks that do not pay consistent dividends to their shareholders. We have observed that dividend paying stocks survive better in volatile markets than those which do not pay dividends.
Step 3: Finally, after the list is narrowed to fewer than 50 of the best companies in our universe, a conservative covered call program is implemented on those stocks selected for investment. In our experience, selling covered calls on all or a portion of the stocks in our portfolio may result in lower volatility, as a measured form of risk in our fund, while at the same time earning additional cash for our shareholders. The net effect of this program enhances the cash yield received by our Fund.
Covered call options are not sold on all of the Fund's stock holdings so that, in the event of a strong bull market, we have the potential to capture upside gains on all those stocks for which there are no covered calls.
Sell Discipline: Stocks are sold from our portfolio in one of three ways. 1) Those stocks that rise to a price higher than the strike price of their covered calls are sold or called away at their strike prices. 2) Those stocks that are deemed to no longer be good value stocks based on their current stock price, are sold and replaced with better valued issues. 3) Those stocks which drop in price below certain support levels, such that they hurt the overall performance of the Fund, are put on watch alert, and are sold off if their performance does not improve.
プロセス(手順)
ステップ1:財務内容がよく健全な価格がついた大型株より投資対象を選択します。(時価総額で50億ドル以上)。一部省略。業種、セクターの選考はしません。

ステップ2:配当を支払わない株を除外します。私たちの調査ではボラティリティーの大きい相場では配当を支払う企業の方が生き残る確率が高いことを確認しています。

ステップ3:最終的に、候補は50株程度になります。保守的なカバード・コール戦略をそれらの株で実施します。私たちの経験では、カバード・コールを売ることでポートフォリオのボラティリティーがさがります、一方で同じタイミングで追加のキャッシュフローが稼げます。カバード・コールを全ての株式では行いません。上げ相場ではカバード・コールをせずに値上がり益を狙います。

売りの規則:売りにの3つの規則。(1)カバード・コールのストライクプライス以上になった場合。(2)現在の株価よりグッドバリューでなくなった場合、ベターバリューの株に乗り換えます。(3)一定の基準より値段が下がった場合。(←損切りのラインがある)

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Selling covered call options will limit the Fund’s gain, if any, on the underlying securities, and the Fund continues to bear the risk of a decline in the value of the underlying stock until the option expires or is closed out. 
An ETF may trade at a discount to its net asset value. Investors In the Fund will indirectly bear fees and expenses charged by the underlying ETFs in which the Fund invests in addition to the Fund’s direct fees and expenses. The Fund will also incur brokerage costs when it purchases share os ETFs. In addition , the Fund will be affected by losses of the underlying ETF and the level of risk arising from the investment practices of the underlying ETF. 

カバード・コールはファンドの値上がりを限定するかもしれません、しかしあったとしても少ないと思います、オプションが執行されるまでもしくはクローズアウトするまでの間にファンドの株が値下がりのリスクにさらされる場合などです。以下省略。

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