2013年8月31日土曜日

「株式・Jリートで賢く稼ぐ! 配当パワー投資入門」を読みました

株式・Jリートで賢く稼ぐ! 配当パワー投資入門
菊池誠一


を読みました。
アマゾンのレビューは普通でしたが個人的には結構参考になりました。

・高配当銘柄への長期投資かつ配当再投資

・配当に着目したリートの活用
 (キャピタルゲイン狙いのリートへの投資ではないです)

上記の投資を考えている人には参考になると思います。

少し内容の紹介をします。

P.35に“配当パワー”投資における「2つの基本スタンス」が紹介されています、
①小幅ではあるが、着実な増配を続ける会社を選ぶ
花王、武田薬品とかですね
②市況などによって株価が大きく上下するリスクがあるが、新製品の開発や市況の波に乗って大幅な配当増を狙える会社を選ぶ
ファナック、信越化学工業、三井物産、三菱商事とかですね

また、配当銘柄を選ぶ際の原点として以下の3点が紹介されています。(P.53)
①その時々の「話題の会社」や「光っている会社」を追いかけることだけが株式投資ではない。
②株価値上がりの可能性と比べ、「配当金の支払い」が持つ「安定性」、キャッシュが現実に手元にやってくるという意味での“真実性”(=含み益のような「はかない存在」ではないこと)が重要。
③さらに株式投資の“総合利回り”を長期間でならして見ると、配当金から得られる利益は、株価の値上がりからもたらされる利益(キャピタル・ゲイン)とほぼ半々の貢献度になっている。
書かれている通りで、グロース・成長株を追いかけていてばかりでは危険でしょう。

P.188に達観した感想が書かれています。
とにかくバタバタと売買しない。毎年、定期的に(ほぼ自動的に)やっていて来る配当金・分配金を楽しみに、じっと相場を観察している-これが賢い個人投資家が追及すべき“王道”ではないか、という気がします。これが「死期」まで30年を切った私のつぶやきです。
ある程度ポートフォリオが大きくなったら、どっしりと構えた投資をしたいものですね。

著者は実際に投資をしており、実践的なアドバイスが豊富に書かれています。
たまに、マニアックな会計の話題に飛んだりしますが全体として見るととても参考になると思います。

一応、私のブログは「マッタリ」と投資をしてあくせくしないことを目指しているので、ブログのスタンスにあった本だと思います。

<関連投稿>
日本たばこ産業 (2914)の長期(20年)チャート
そろそろ中間配当の季節、配当再投資について
現実的な運用利回り・リターンを目指す

2013年8月30日金曜日

「貯金が1000万円になったら資産運用を考えなさい」 海外不動産投資とワインファンドはマニアック

貯金が1000万円になったら資産運用を考えなさい
内藤 忍

 

海外不動産とワインファンドはかなりマニアックな投資先だと思います。
内藤さんのブログでも海外不動産投資とワインファンドの話題はよく出ています。

資産運用の額が大きくなった場合に、海外不動産(フィリピン、マレーシアとか)やワインファンドを進めています。

個人的にはマニアックで流動性が低い金融商品に投資をするのは危険だと思います、いくら運用が額が多かったとしてもそれは変わらないでしょう。

ワインファンドなら解約ができるかもしれませんが、個人が海外不動産を管理していくのはかなり大変だと思います。

どうしても海外不動産に投資したいなら海外のリートもしくは海外の不動産会社の株を買った方がまだ流動性があると思います。

そもそも、3,000万円を超える資産額があるのであれば、わざわざ個別海外不動産などというきわどい商品に手を出す必要はないのではないでしょうか?

それこそ3,000万円を年率5%位で運用して、コツコツと欲をかかないで堅実に運用した方がいいのではないかと思ってしまいます。

かつて、私が資産運用を始めた時に内藤さんの「内藤忍の資産設計塾―あなたの人生目標をかなえる新・資産三分法」を何度も読んで勉強をしました。この本の方が基本がきっちりと解説されていてためになります。



まあ、内藤さんは資産運用のプロとして常に新しい視点を提示しないといけないのでしょうがないのかもしれません。いつもインデックスファンドがお勧めですばかり言っていたら飽きられてしまいますし。

今回の、「貯金が1000万円になったら資産運用を考えなさい」については私と同じような感想を持った人が結構いるのではないでしょうか。

2013年8月29日木曜日

現実的な運用利回り・リターンを目指す

個人的には運用利回り・リターンが年率5%あれば十分だと考えています、
長期間株式をメインで運用をすれば不可能ではないリターンだと思います。

長い間、株に投資をしていれば短期的にリターンが大幅に落ちることもあるでしょうが、
10年単位、20~30年で投資をすればそれなりのリターンを得ることは可能だと思います。
それこそ、5%のリターンでもコツコツと複利運用をしていけばかなり良い成績でしょう。

さらに、目標のリターンが現実的で高すぎなければ余裕のある運用ができます。

・インデックスを利用した手間のかからない効率的な運用

・カバードコール&キャッシュセキュアードプット

・優良高配当銘柄への長期&配当再投資

高リターンは期待できませんが、低リスクかつ安心して投資できる戦略が選択できます。

年率10%以上を狙うとなると、ハイリスクな株式への集中投資などリスクをとらないと達成できないでしょうが、年率5%であれば精神的にも余裕がある投資戦略でも達成ができるのではないでしょうか。

2013年8月25日日曜日

そろそろ中間配当の季節、配当再投資について

そろそろ中間配当の季節が近づいてきました、
日本株の運用は配当利回りも重視しつつ、配当の再投資をしています。

配当利回りと配当の再投資を狙って投資先を選ぶ場合、以下の2つの視点があります。

①小幅ではあるが、着実な増配を続ける会社を選ぶ。
②市況などによって株価が大きく上下するリスクがあるが、新製品の開発や市況の波に乗って大幅な配当増を狙える会社を選ぶ。

①は、ディフェンシブ系の銘柄になります、花王・日本たばこ産業・アサヒグループHD・東日本旅行鉄道などでしょうか。個人的には食品・タバコ関連が好きで。

②は、商社や半導体などの市況関連株になります。エネルギー系の収益が大きい三菱商事・三井物産。市況の波が大きい半導体関連の信越化学工業などでしょうか。

①と②はなかなか両立しません。
基本は①のディフェンシブ系かつ収益力が高い銘柄を選び、配当再投資をするのが簡単でしょう。

②については、相場観がある産業をウォッチしながら、割安になったときにコツコツと拾っていくのが良いと思います。

株式・Jリートで賢く稼ぐ! 配当パワー投資入門
菊池誠一

アマゾンのレビューは普通ですが、個人的にはとても面白かったです。
著者も投資家として9ケタ(億単位)の資産を運用しているようですので、かなり実務的な目線で書かれています。
ただ、突然会計の細かい話に入ったりしますが・・・
日本株で配当再投資を基本とする投資方法の紹介ですね、シーゲル氏の本に通じるところがあります。

<関連投稿>
現実的な運用利回り・リターンを目指す

2013年8月24日土曜日

ファンダメンタルズを利用した機械的バリュー投資

日本株は個別株式で運用をしています。

基本はインデックス運用なのですが、バリュー投資の有効性はあると思っているので少しだけ個別銘柄で運用をしています。

投資方針は、ファンダメンタルズ(PER、PBRなどの指標がメイン)を利用した機械的なバリュー投資になります。

ベンジャミン・グレアムなどの考え方が一番近く、定量的に分析でき再現性の高い方法を探しています。

PER・PBRだけでもかなり有効性があると思います。

グロース株の成長は鈍化し、バリュー株は思ったほど悪くならない。
割高も割安も共に平均へ回帰すると考えています。

ちなみに、PERやPBRの低い企業への投資の収益率が高かったのは、収益の質(ROA、ROEなど)が改善したことよりも、必要以上に売り込まれたバリュー株が市場に再評価される要素の方が強いとのことです。
内容は悪いけれども当初思っていたよりは悪くなかったと言うことです。

ちなみに、ウォーレン・バフェットやフィリップ・フィッシャーの成長株投資については定性的な判断材料が多くて個人投資家が真似るにはハードルが高いと思います。

マネーマスターズ列伝―大投資家たちはこうして生まれた
ジョン トレイン

様々な投資家が紹介されていて面白いです。バリュー投資家が多い気がしますが、ソロス氏・スタインハート氏なども紹介されていてバランスが取れています。

ちなみに、この本の著者も「定性的な面が多い、フィリップ・フィッシャーの投資を個人投資家が行うのは無理だと言っています(プロであれば可能とのこと)」

<関連投稿>
ヘッジファンド―投資家たちの野望と興亡 を読みました

2013年8月22日木曜日

貸株のリスクは倒産リスク

貸株のリスクは2つあります。

①貸株サービスを提供している証券会社の倒産リスク
私の場合はSBI証券を利用しているので、SBI証券が倒産した場合は貸株をしている株が戻ってこない可能性が高いというリスクになります。
これは、利用している証券会社の経営状況当を把握していればある程度コントロールが可能だと思います。

②貸し出し先の倒産リスク
SBI証券を例にとると、SBI証券が貸し出している先(ファンドなど)が倒産した場合に貸株をしている株が戻ってこないリスクのことです。
この場合は、貸し出す際にSBI証券が貸出先から担保をとっていますが、貸し出し先が倒産して担保で保証されない範囲は戻ってこない可能性が高いです。
このリスクは個人投資家がコントロールすることは難しそうです。
今までに、SBI証券では①②ともに起こったことはありませんし、確率から考えれば今後も起こる可能性はかなり低いと思います。

ただサブプライムローンしかり、相場のクラッシュやブラックスワンはその事件が起こって初めて認識されます。

日本株の運用額が多いのであれば倒産リスクを軽減するという意味で貸株サービスを利用しないという判断もありだと思います。

貸株の微々たる金利を得るために倒産リスクを受け入れるのはリスクが高い気がします。
起こる確率は低いけれど、いざ起こった場合に損失額が多くなり割りに合わないですし、貸株の金利で損失額を取り戻すことは不可能でしょう。

(貸株をすると株主優待がもらえないとかの議論もあると思いますが、今回はその辺は考慮してません。個人的には株主優待を配るのであれば、その分配当金を引き上げるか利益率の高いビシネスにまわして欲しいですね。)

2013年8月19日月曜日

アクルーアルは「営業利益-営業キャッシュフロー」で計算



目次
  • アクルーアルの計算方法
  • 会社の利益の質をリーズナブルに評価
  • なぜアクルーアルは小さい方が良いか?

アクルーアルの計算方法

アクルーアルの計算方法を紹介します。

  • アクルーアル=営業利益 - 営業キャッシュフロー(CF)


  • アクルーアル<0 の方が利益の質が良いと判断します。

※アクルーアルは小さい方が好ましい指標になります

会社の利益の質をリーズナブルに評価

アクルーアルは「会社の利益の質をリーズナブルに評価する指標」となります。

営業利益から営業キャッシュフロー(CF)を差し引くことで簡易に計算ができます。実は、もっと複雑な定義もありますが、とりあえず利用しやすい簡易な方法を紹介します。

なぜアクルーアルは小さい方が良いか?


  • 営業利益よりも営業キャッシュフロー(CF)が多いほど利益の質が高いことを意味しています。

なので、アクルーアル<0が好ましくなります。

また、キャッシュフローとは逆相関の関係になるため、「利益の質が良い企業=キャッシュフローが潤沢な企業」と考えることもできます。

アクルーアルに必要な数字は全て四季報に載っているので、簡単に計算することができます。

また、バリュー投資に有効な指標の一つと言われています。

総合分析 株式の長期投資
川北 英隆 (著)

P198に簡単な定義が書かれています。
ページ数は少ないですが、一番簡易な計算方法だと思います。

東大卒医師が教える科学的「株」投資術
KAPPA

アクルーアルとリターンの関係についての解説があります、バリュー投資に有効だあるとのエビデンスが紹介されています。

2013年8月17日土曜日

バリュー株投資は「勝者のゲーム」! を読みました

バリュー株投資は「勝者のゲーム」!
井手 正介

を読みました。

低PBR(低PER)銘柄に投資するバリュー投資ではなく、
表紙にバフェット氏が出ているように、高収益企業に妥当なバリュエーションで投資するという内容です。

本書に書かれている要点としては、

①ROEが平均を一貫して上回る優良企業を選び出す。
※高ROEと低PBRはありえいないので、この時点ですでに一般的なバリュー投資じゃないですね・・・

②その中からPERが平均以下にしか評価されていないものをリストアップし、10銘柄前後のポートフォリオを作る。

③相場全体が弱い時を待って投資する。

④組入れ銘柄がもはや割安でなくなるまで保有し続ける。

⑤相場環境や株価水準が理解を超える状況になった時は、迷わず売却してキャッシュに一時避難する。

相場の急落をまってグロース株をそこそこな価格で購入すると言うのがポイントでしょう。
まさに、バフェット氏のスタイルですね。ちなみにバフェット氏は「超長期保有銘柄」と「3~5年程度で売却する銘柄」とに別けて投資をしているそうです。
多分、いつもはそこそこ割安な銘柄を乗り換えつつ、相場急落などの絶好の買場が訪れたときに高収益な優良株式を一気に買うのだと思います。
(いつ相場が急落するかわからないことや、選んだグロース株が本当にエクセレントカンパニーかなど、ハードルは高そうですけど・・・)

データの裏づけもあり説得力があります。かなり真面目に書かれている本なので、これからバフェット系のグロース&バリューのハイブリッド投資をしようと考えている人にはお勧めです。

幾つか、面白かった箇所を抜粋します。

本書によると、株への長期投資によるリターンの源泉はROEとのことです。
アメリカの場合は長期的に高ROEが維持されているためインデックスファンドのバイアンドホールドでも長期的にリターンが得れたが、日本の場合は低ROEなので市場平均のバイアンドホールドで長期的にリターンが得られない可能性があるとのことです。
0 (1536×1234)

国別のROEの水準になります、日本が長期的に低い水準なのは世界的に見ると珍しいようです。
0 (1323×1003)

世界各国の株価収益率、PERの水準の推移です。
バブル崩壊を経て、日本も世界と同水準になったためにバリュー投資、PERを基準にした投資が可能になったとのことです。
0 (984×1280)

<関連投稿>
「井手正介のバリュー株入門」はバリュー投資の要点がコンパクトにまとまってます

2013年8月16日金曜日

「とことん稼ぐ低位株攻略ガイド---3倍高もある! 急騰低位株に乗ってドーンと殖やす。」を読みました

とことん稼ぐ低位株攻略ガイド---3倍高もある! 急騰低位株に乗ってドーンと殖やす。
藤本 壱


アマゾンでそこそこレビューがついていたので読んでみましたが、個人的にはあまりお勧めではないです。

内容としては、低位株でのトレーディングで、テクニカル分析の解説もあります。
(本の中にファンダメンタルな要素は、低位株トレーディングではあまり重要でないとの記載もあります、トレーディングよりの考え方だと思います。)

PERやPBRなどのファンダメンタルな要素からバリュー投資をするというのではなく、
下値が限られている低位株でトレーディングをするというスタイルです。

低位株が有利である検証などもあまりないので説得力も弱いです。

トレーディングがメインで低位株に興味がある人には面白いかもしれませんが、
ファンダメンタルな指標をからバリュー投資をしている人には物足りないですね。
内容紹介
やっぱり低位株は個人投資家に最適!
2倍高、3倍高もある!
急騰低位株を安いうちに買って、ドーンと殖やせる。
低位株は安い代わりにダメな銘柄と思われがちですが、実際には業績や財務も割と良かったり、企業としての強みがあるのに、一時的に投資家に忘れられているために低位にいる銘柄も少なからずあります。
また、低位株には次のような個人投資家に適した大きなメリットもあります。
【低位株のメリット】
1株価が安いので、少ない資金から始められて、まとまった株数を買いやすい
2株価が上がる時の上昇率が高く、時に2倍高や3倍高など急騰もある
3下値がある程度限定されていて、読みやすい
4銘柄によっては、株価の動きにパターンがある
5機関投資家など、プロの投資家があまり参加してこない
これら低位株投資の強みは、リーマン・ショック以降の相場でも失われていません。
そこで本書では、この強みを活用して、個人投資家が低位株で儲けるための5つの戦術を具体的に紹介します。すべてに共通する原則は「安いうちに買って値上がりを待つ」ということです。ご自分のスタンスと相場状況に応じて、機動的にこれらの戦術を取ることで、うまくいけば比較的短期間でドーンと大きく儲けることもできるでしょう。
個人投資家のための低位株戦術を1冊に集約した決定版!
戦術1 パターン銘柄で手堅く儲ける
戦術2 低位材料株を安いうちに買う
戦術3 低位小型株で大きく儲ける
戦術4 ボロ株で一気に大逆転!
戦術5 急落のリバウンドを拾って稼ぐ
ただし、大きなリターンを狙うなら、必ずそれに相当するリスクも伴います。 低位株は一般に安い銘柄ほど業績や財務が悪いのが普通で、問題を抱えているからこそ低位に甘んじていることも忘れてはなりません。特にボロ株などの中には、倒産寸前の銘柄も含まれています。
そこで、本書では安全な銘柄選びの基本を解説するとともに、戦術ごとの銘柄の選び方や売買タイミングの考え方についても解説していきます。
ファンダメンタル重視のバリュー投資ならこの本がお勧めです

2013年8月10日土曜日

「今どき株で儲けるヤツは「業種別投資法」を使っている」を読みました

今どき株で儲けるヤツは「業種別投資法」を使っている
長谷部 翔太郎 (著), 石川 泰久 (著)


を読みました。

タイトルの通り、業種別の投資法や特徴を切り口とした本です。
全部で25業種に分けて解説しています。
逆張りなのか、順張りなのか、
長期保有なのか短期保有のトレードが向いているなか、
などのアドバイスがあります。
業種別投資という切り口で書かれた本は少ないので勉強になりました。

単純に、PERやPBRなどのバリューファクターでも業種別でかなり偏りがありますし、
この本に書かれている知識は無駄にはならないと思います。

また、各業種別の「主要企業」が書かれているのも投資の参考になります。
食品業界であば、
・JT
・キリンホールディングス
・アサヒグループホールディングス
・味の素
・日清食品ホールディングス
・ヤクルト本社
・明治ホールディングス
などの、主要な会社とその概要がかかれています。

最近は猛暑で外に出るのが億劫なので、家でマッタリと投資の本を読んでいます。

ちなみに、シーゲル銘柄(オールドエコノミーで割高すぎず、収益力が高い銘柄)なんかは「JT」「アサヒグループホールディングス」なんかになりますね。

2013年8月3日土曜日

国際投資へのパスポート―モビアスの84のルール 暴落時のパターン

国際投資へのパスポート―モビアスの84のルール
マーク モビアス

を読みました。

新興国へのファンダメンタル投資の案内という内容です。

著者のように、優秀な人間がフルタイムで投資をしている中で、個人がエマージングマーケットへファンダメンタル分析で投資をするのはハードルが高いと思います。

この本を読んで、エマージング投資で成功というのは難しいでしょう。モビアス氏のエマージングマーケット投資紀行という内容です。

エマージングマーケットへの投資物語としては癖が少なく読みやすいです。
ちなみに、ジム・ロジャース氏の本よりも客観的でアドバイスも多いです。

参考になったアドバイスは、暴落時のルールです。
相場のタイミングを計るのは一般的には難しいが、極端な暴落の時は二、三の基本ルールが適用できる。その一つは、急落した相場は底を打ってから30%ほど戻し、その後再び暴落する傾向があるというものである。相場は通常、損失を最低限に抑えたいと売り控えていた臆病な投資家たちが、見切りをつけて損切りしやすいところまで値を戻すものである。
新興国はボラティリティーが高く、暴落も起こりやすいです。
暴落時のルールは買のタイミング判断として有効だと思います。
エマージングマーケットは暴落時に上手く買えれば長期的に儲かります。

<関連投稿>
冒険投資家ジム・ロジャーズのストリート・スマート 市場の英知で時代を読み解く を読みました

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