菊池誠一
を読みました。
アマゾンのレビューは普通でしたが個人的には結構参考になりました。
・高配当銘柄への長期投資かつ配当再投資
・配当に着目したリートの活用
(キャピタルゲイン狙いのリートへの投資ではないです)
上記の投資を考えている人には参考になると思います。
少し内容の紹介をします。
P.35に“配当パワー”投資における「2つの基本スタンス」が紹介されています、
①小幅ではあるが、着実な増配を続ける会社を選ぶ花王、武田薬品とかですね
②市況などによって株価が大きく上下するリスクがあるが、新製品の開発や市況の波に乗って大幅な配当増を狙える会社を選ぶファナック、信越化学工業、三井物産、三菱商事とかですね
また、配当銘柄を選ぶ際の原点として以下の3点が紹介されています。(P.53)
①その時々の「話題の会社」や「光っている会社」を追いかけることだけが株式投資ではない。書かれている通りで、グロース・成長株を追いかけていてばかりでは危険でしょう。
②株価値上がりの可能性と比べ、「配当金の支払い」が持つ「安定性」、キャッシュが現実に手元にやってくるという意味での“真実性”(=含み益のような「はかない存在」ではないこと)が重要。
③さらに株式投資の“総合利回り”を長期間でならして見ると、配当金から得られる利益は、株価の値上がりからもたらされる利益(キャピタル・ゲイン)とほぼ半々の貢献度になっている。
P.188に達観した感想が書かれています。
とにかくバタバタと売買しない。毎年、定期的に(ほぼ自動的に)やっていて来る配当金・分配金を楽しみに、じっと相場を観察している-これが賢い個人投資家が追及すべき“王道”ではないか、という気がします。これが「死期」まで30年を切った私のつぶやきです。ある程度ポートフォリオが大きくなったら、どっしりと構えた投資をしたいものですね。
著者は実際に投資をしており、実践的なアドバイスが豊富に書かれています。
たまに、マニアックな会計の話題に飛んだりしますが全体として見るととても参考になると思います。
一応、私のブログは「マッタリ」と投資をしてあくせくしないことを目指しているので、ブログのスタンスにあった本だと思います。
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