2014年9月14日日曜日

「私はこうして投資を学んだ 改訂版」を読みました オプショントレーディングをしている人にはお勧めです

私はこうして投資を学んだ 改訂版
増田丞美



を読みました。

増田氏はオプショントレーディングの本を多数執筆しており、私も何冊か読んでいます。

個人的にはかなり参考になる本だと思います、特に安定してオプショントレーディングから利益を出したいという人には参考になると思います。

日記形式で書かれている個所もあるので、具体的にトレーディング方法が指南されているわけではありませんが、本全体の中に重要なエッセンスがちりばめられているという印象です。

何度か読むことで、マーケットに対峙する際の心構えなども身に付くと思います。

全体的には、一流銘柄のLeapsのキャッシュセキュアードプット(プットのショート)を推奨しています。

ようするに、長期のカバードプットになります、また長期間のオプションを選ぶことで個人投資家でも利益が出やすくなるとのアドバイスです。

私自身も、上記のアドバイスは有益だと思います。
色々とオプションを取引していて、期間が長めの3~6ヶ月のキャッシュセキュアードプットは利益になる確率が高いと思います。

利益率では短期のオプションに軍配があがりますが、個人投資家がトレーディングするうえではあえて期限が長いオプションに特化した方が勝率が上がる気がします。

いくつか参考になったポイントとして。

「10月に相場が下がることが多いので10月後半から11月にかけての株価が安い局面で投資を始めると良い、オプションやLeapsも同じでインプライドボラティリティが高い時に投資を開始するのが良い。」

「1年のサイクルを理解して投資するのが良い、11月に投資を開始して4月に投資をやめる、5~10月は投資を控える。」

「マーケット全体のボラティリティが高い水準の時はLeapsに注目して、①コールとプットの両方をショートする戦略。②プットのみをショートする戦略 をとると良い。」

「オプショントレーダーの多くは一番限または二番限、つまり残存期間が60日以下のものを対象としている。」

「株価の下落リスクが気になるなら、短期のヘッジとしてSPYのコールをショートすると良い。」

「ボラティリティをショートする戦略として、S&P500のボラティリティが高い時はVIXをショートするかわりに、Leapsをショーツする方法がある。理由はベガが残存期間が長いオプションほど大きいからである。」

「Leapsのショートに必要な証拠金の比率は20%に過ぎない、残りを他の戦略に振り分ける。最大2倍のレバレッジがかけられる(お勧めはしないが)、特にカバードプットは資金が許す限り多くの銘柄に分散するべきだ。」

「マーケット全体のボラティリティが低い時は、Leapsはボラティリティをショートする戦略としては使えない、単にタイムディケイを狙うだけになる。その様な場合には、一流銘柄を対象とするべきだ。」

「Leapsは大きく利益が出る時と、出ないときに分かれる。ボラティリティが大きい時は、ボラティリティを売る戦略になるので大きい利益になる。」

「コモディティについては、GLD(ゴールド)、SLV(シルバー)、USO(原油)、UNG(天然ガス)、DBA(農産物)を利用すると良い。」

「個別株オプションで株価変動が乏しくボラティリティが高い時はたいていの場合は、その銘柄になんらかの材料がある。」

日記形式で需要なポイントが本全体に散らばっていますが、手元に置いて何度も読み返すと勉強になると思いました。


<参考にしている本>

<関連投稿>
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カバード・コール関連の本

<関連サイト>
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