2012年9月22日土曜日

財閥系と鉄道系デベロッパーだけが生き残る

借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記
金森 重樹 (著)
 
を読みました。
タイトルはおどろおどろしいですけど読み物・投資系の知識をつけるという意味で良書でしょう。
また、これから事業を起こそうとしている人にも参考になるでしょう。
具体的なハウツーではありませんが、成功者の”考え方”の一端がうかがえます。

直接、投資には関係ありませんが、”事業をする”、”お金を稼ぐ”という思考方法が理解できます。

ちなみに、著者は精神力(ヤクザの借金の取立てにも動じない)と地頭(東京大学卒)共に恐ろしく優秀な超人的人物なので、凡人には参考にならない箇所も多いかもしれません。

(超人的な成功者の体験を追従したから、凡人が成功できるとは思えませんが・・・)

さて、ここからが本題で、
私が面白いと思ったのは本筋からはそれますが、「不動産業者は財閥系と鉄道系デベロッパーだけが生き残る」という箇所でした。
P.178「財閥系、鉄道系を除くほとんどのマンションデベロッパーは、10年でランキングTOP10から消え去り、20年ですべて潰れる」
とのことです。
財閥系のデベロッパーは、グループ内の銀行から融資のパイプを確保しています。
鉄道系のデベロッパーは、自身で土地の価格をつり上げることができます。(要は、土地を安く仕入れてそこで駅の開発をすれば、地価がつり上がります。)

(ちなみに、財閥系は金融政策や政治についてもパイプがあります・・・)

ということで、それ以外の新興系の不動産デベロッパーはほとんどが淘汰されてしまいます。

かなり不動産業界の本質を突いた指摘ですね。

それ以外にも結構、不動産投資の知識となる話題がチョロチョロと出てきているので勉強になりました。

不動産投資はしていませんが、チャンスがあれば投資したい分野です。
コツコツと勉強をしていますが、勉強をすればするほど、不動産は個別性が強く、海千山千で危険が多い投資先だと思い知らされますね。

感覚的に、本の系統としては、金持ち父さん貧乏父さん系の本だと思います。

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