日本の本でオプションの売りを進めているのは非常に少ないですね。
今読んでいるデリバティブ関連の本、
新版 マネーはこう掴む: 個人で使えるデリバティブ (光文社知恵の森文庫) 藤巻健史
(抜粋)基本的には、コールオプションにしろ、プットオプションにしろ、私が皆さんに勧めるのは買いだけです。売りはやめたほうがいい。買いだけにしてください。今までに、私自身も売りをやったのは長いディーラ人生で1、2回しかありません。それだけのチャンスしかなかったということでもありますが。と書かれています。
“個人で使えるデリバティブ”と副題がついていたので、期待をしたのが残念でした。
確かにオプションの売りはリスクはありますが、原資産(現金か株)を用意しておけばカバーできます。
上記の抜粋にあるように、そこまで拒絶をする必要はないと思います。
(確かに、買いのリスクは支払ったプレミアムのみなので大損はしません。)
あわせて、オプションの買いはタイムプレミアムを支払い、オプションの売りはタイムプレミアムを受け取るという点については書かれていません。
カバードコールやキャッシュセキュアードプットの情報は「新版 マネーはこう掴む: 個人で使えるデリバティブ」には書かれていません。その辺の情報が欲しい人には向いていないですね。
デリバティブの買から入るトレーディングタイプの人には面白いのかもしれませんが。
というわけで、オプションの項目を少し斜め読みして読むのはやめました。
日本語で兼業個人投資家の利益になるオプションの利用方法が書かれている本は「週末投資家のためのカバード・コール」ですかね。
2 件のコメント:
藤巻氏は別の本でも極端にオプション買いを推奨していましたね。(過去売りで失敗したとか何とか書いていた様な....)
不特定多数の読者に勧めないのは、セータで稼ぐ上で取ったリスクを理解しないまま裸で売っちゃって、追証で退場が良くあるからじゃないですかね?
不特定多数に紹介した場合、大損する人が確かに現れそうです。
藤巻氏は有名人なんで、変なクレームをつけられる危険もありますね
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