2014年4月21日月曜日

Potash Corp. of Saskatchewan Inc.(POT)ポタシュ・コーポレーション・オブ・サスカチワンの概要

Potash Corp. of Saskatchewan Inc.(POT)ポタシュ・コーポレーション・オブ・サスカチワンに興味があり少しづつ調査をしています。(ウィキの英語リンクPotash Corporation of Saskatchewan

カナダのサスカチュワン州に本社があります。ちなみに、ポタシュとはカリウム肥料のことです。
(ちなみに、カナダサスカチュワン州中央部にある都市のサスカトゥーンには、世界最大手のウラン会社の一つカメコ(Cameco)とカリウムの生産で世界最大のポタシュ社(PotashCorp)が本社を置いています。利用可能なカリウムのうち、世界の3分の2近くの埋蔵量がここサスカトゥーン近郊に眠っているとされています。ウランも市の経済に重要な役割を果たしており、アレヴァの子会社、アレヴァNCのカナダ本社が入っているとのことです。)

ポタシュ社は世界最大のカリウム鉱山を持つ最大手の企業で、時価総額ベースでも大規模な肥料会社です。

化学肥料の三大成分はカリウム、リン酸、窒素で、ポタシュ社はリン酸肥料・窒素肥料においても世界2~3位です。

また、三大肥料の原料のカリウムとリン鉱石は稀少な鉱物資源です。(窒素はほぼ無限に存在します。)

米国では8つの戦略的物質に金や銅とともにカリウムとリン鉱石をいれています。
中国もこれらの鉱物が採れる貴重な地域ですが、米国と中国ともに100%超の関税をかけるなど、実質的に禁輸措置に近い制限をしています。

まず、米国のりん鉱石の輸出停止についてですが、米国は1990年代後半から、りん鉱石の輸出を徐々に停止。りん安の輸出は継続。日本も平成7年頃までは50~60万程度のりん鉱石を米国から輸入していたが、平成11年にはほぼゼロとなりました。

次に、中国は世界的に肥料原料の国際市況が高騰する中で国内の肥料確保を図ることを理由として、りん鉱石等に対し、平成20年5月から既存の輸出関税に加え、100%の特別関税を課税(これによりりん鉱石の税率は120%)することで実質的な禁輸措置を実施しています。国際市況の緩和とともに徐々に特別関税の税率を下げ、21年7月以降はりん鉱石に関しては特別関税を廃止。(現在の関税率は輸出関税の35%のみ)

上記のように様々な規制で守られている重要な戦略物質とのことです。

とりわけカリウムはトウモロコシなどの穀物の面積あたり収穫量を上げるのに欠かせないもので、世界150ヶ国が主に輸入に頼って調達をしています。

また、カリウム生産国は12ヶ国しかなく、カナダとロシアで全輸出の6割を占めています。1キロの牛肉を生産するのに7キロの穀物が飼料として必要です。

細かく見ると、、塩化加里は、カナダ、ロシア、ベラルーシ、ドイツの4か国で3/4を占めていて、 経済埋蔵量と2008年産出量から可採年数を推計すると、塩化加里で約230年と考えられています。(りん鉱石で約90年)

世界的な人口増と先進国の生活水準の上昇で長期的には穀物価格も上昇し、それに併せて肥料価格も上昇すると見込まれます。

豪BHP社が敵対的買収を仕掛け、カナダ政府によって自国の利益にならないと却下されるほど世界中から重要な企業と認識されています。

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戸松 信博

ポタシュ・コーポレーション・オブ・サスカチワンについては1ページほどですが参考になる記載があります。それ以外にも色々な企業が紹介されていて面白かったです。


米国株への投資という意味ではこの本も参考になりました。

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