5月25日(ブルームバーグ):米ペンシルベニア州ヨークの郵便作業員、デービッド・シニアプキンさんは、退職資金の一部を使ってオプション取引を行っている。これまで3年間取引してきたが、収支はトントンだ。アメリカではオプションの取引が個人投資家でもメジャーなようです。
シニアプキンさん(46)は、「アイアンコンドル」などのオプション戦略を駆使して利益を目指している。この戦略は同一銘柄に対するコール(買う権利)とプット(売る権利)の4つの異なる売買パターンを組み合わせる取引で、1回の取引でリスクを38ドルに限定し、最大204ドルの利益を狙う。個人投資家でもアイアンコンドルなどの複雑なポジションを組むんですね~、4つも取引を組み合わせる必要があるので結構大変だと思います。
米国のオプション取引高は2004年以降3倍に増え、09年は過去最高の36億1000万枚となった。一方、世界最大の投資信託会社、フィデリティ・インベストメンツに口座を持つ個人投資家の取引高はこの間、5倍に膨らんでいる。高性能のオンラインソフトに加えて、チャールズ・シュワブ やTDアメリトレード・ホールディング などの証券会社や業界団体が株式売買のトレーニング講座を増やし、個人でも自宅のパソコンで先端技術を操作できるようになった。私も、株についてはバイアンドホールドがほとんどであまり取引をしませんが、オプションは取引回数が多くなってしまっています。証券会社からすれば個人投資家がオプションを利用するのは好ましいのでしょう。
ただ、ニューヨークのヘッジファンド、T2パートナーズの創設者、ホイットニー・ティルソン氏は「経験のあるプロの多くがオプション取引で損失を出している。経験の浅い個人投資家が負けるのはほぼ確実だ」と警告する。ツールが高性能になったとしても、プロと勝負するのは難しいとのこと。そう考えると、株と同じでトレーディングで勝負をするのは控えた方がいいのかもしれません。
個人投資家がプロに対して有利な点といえば、じっくりと損失覚悟でタイムディケイを狙うくらいしか思いつきません。
2 件のコメント:
確かに、ツールの高度化でパフォーマンスが劇的にどうこうなるとは思えませんね。
トレードの視点で相場を張る場合、現物株と大きく違う事は、大まかな相場観で組立て可能なところがオプションの魅力でしょうか。
特定のリスクパラメータに大きく傾けたり、万が一の対策を忘れると退場は必至でしょうけどw
>個人投資家がプロに対して有利な点といえば、じっくりと損失覚悟でタイムディケイを狙うくらいしか思いつきません。
タイムディケイでの減価がオプション売り収益の柱ですね。ほとんどの場合はプラス収支になりますし。ただ、ここ1年、株式の低IV化もあり少し補完戦略の必要性も感じています。今後いろいろ実験してみようと思っています。
相場の方向性でなくボラティリティーなど株のロングとは異なる考えで収益を出せるのは魅力ですよね。
>ここ1年、株式の低IV化
>少し補完戦略
そうですね、私もそう思っていて
1.LEAPSダイアゴナル・スプレッドでレバレッジをかける
2.VIXなどを保有して、ブラックスワン待ち
などなど考えていますが、まだ実行するまでは進んでいないんですよね
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