1964年の東京オリンピックの場合はそうではありませんでした。
開催の3年前に既にピークを打っていました。
東京オリンピックの3年前である61年7月に一度ピークを打ち、
東京五輪までズルズルと株価は下がっていきます。
その後、64年のオリンピック終了後の65年7月に底を打ってから上昇するという動きです。
まあ、過去が繰り返すわけではありませんが、
オリンピック=株価上昇という簡単な図式とはいかないようです。
2020年に東京でオリンピックが開催予定ですが、
意外と開催前にピークを打つ可能性もありそうですね。
金融の世界史: バブルと戦争と株式市場 P.215
オリンピック前には公共工事も増え株価が上昇すると信じている向きも多いかと思います。
しかし六四年の東京オリンピックの時の日経平均は、開催三年前に既にピークを打ち、開会式の頃には構造不況という言葉が市場を覆っていたのです。
労働力不足から賃金が生産性の伸びを上回ることによるインフレ懸念の台頭にたいして、金融引き締めに入る一方で、日本企業は他人資本依存度の高さから、ちょっとした不況にも簡単に債務超過になる弱い体質だったのです。
前半はメソポタミアからはじまります、あまりに遠い昔なので投資の参考にはなりません。
後半部分から近代の金融史の解説に入ります、この辺りからそこそこ参考になる記載があります。
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