ソフトバンクグループへの投資はギャンブルだ
ソフトバンクグループが大規模なオプション取引をしていることがニュースになりました。
現物でアメリカのハイテク株を4,000億円ほど購入しつつ、さらにコールオプションを4,000億円分買ったそうです。
ハイテク株の上昇にレバレッジをかけて投機しているようなポジションです。
想定通りに株価が上昇すれば大儲け、株価が下落したらオプションを購入した代金は丸損というポジションです。
以前のブログでもこの話題を投稿しています。
最近は、「誰がこのトレーディングの責任者だったのか?」といったニュースも出ています。
大規模なオプション取引を巡るニュースは、それがどの程度のリスクを伴うかなどの疑念を生じさせた。ソフトバンクグループが新設した資産運用部門に関する詳細な情報を、同社株主はこれまでのところ十分に得ていないと、FTは複数の投資家の話を基に伝えている。ソフトバンクグループは同部門について、孫正義社長が密接に関与しているという以外、責任者の氏名などの開示を拒んでいるという。
というニュースがあったそうです。
そりゃあ、投資家としたら、こんな博打を誰が打ったか非常に気になると思います。
いつも孫さんが言っている「インターネット革命」とは相いれないですもんね。
ソフトバンクグループの株主はギャンブルのような取引を求めているのか?
ソフトバンクグループの株主はギャンブルのような取引を求めているのでしょうか?
私はそうは思えません。ビジョンファンドのようにお金が回らないベンチャーに資金を供給するというような理想には心情的には共感できます。
ソフトバンクグループへ投資をしている人は、孫氏のITで世界を変えるという理想に共感している人も多いと思います。
今回のオプション取引はアメリカの巨大IT企業に2階建てのポジションをとっただけにしか見えません。
ちなみに、今回の取引の責任者はラジーブ・ミスラ取締役副社長だそうです。
どちらにしろ、今回このような投資があったことで、ソフトバンクグループへの投資はギャンブル的な要素が内在しているということを認識する必要がありますね。(オプションでの取引で大損しても既存の株主が泥をかぶるのでしょうから・・・)
オプションについてはKAPPA氏の本がわかりやすくてお勧めです。シンプルな内容で実践的です。オプションのロングやショート、色々な戦略がまとめられているので参考になります。
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