2020年9月27日日曜日

ウォーレン・バフェット氏が投資した丸紅(8002) 大型減損で減配、業績はあまり良くなく株価は割安

 


ウォーレン・バフェット氏が投資した丸紅(8002) 大型減損で減配、業績はあまり良くなく株価は割安


ウォーレン・バフェット氏が日本の五大商社、三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、住友商事、丸紅に大きく投資をしたニュースがあり、商社の株価が軒並み上昇しました。


商社への投資は、
  • 業績が安定している割には株価が割安
  • 資源価格が高騰した際には上値が期待できる
  • 企業自体が分散した事業をしているのでリスクヘッジになる
ではないかと妄想しています。ただ、商社の事業はかなり多岐にわたっているので個人投資家がその内容を理解するのは難しいですね。


丸紅ってどんな会社?

丸紅は五大商社の一角で、芙蓉グループの総合商社になります。穀物、発電で商社首位。プラントや輸送機、農業化学品に強みがあります。

海外での売上が61%あり、グローバルに稼いでいます。

最近の事業環境ですが、コロナの影響で建機・自動車関連の業績が悪くなっていますが、前期の石油・ガス開発や米国穀物など約4200億円の大型減損の影響がなくなっている点はプラスです。化学品やエネルギーのトレードも想定超で損益が改善しています。

2020年度は前期▲1,974億円の赤字に転落しました。食糧事業で減損(ガビロン社)を出すなど、非資源事業で損失を出したことが赤字転落の原因になります。

個人的に減損なのであまりネガティブにとらえていません。減損ということで、大赤字にはなりますがキャッシュアウトは伴いません、しっかりとキャッシュを稼ぐ力もあるので配当も維持できています。今後、業績が回復すれば増配も余裕でしょう。

業績(売上高)はあまりよくなく株価も低空飛行です。


2015年3月の売上を最高に、ずっと右肩下がりです。

ここ5年のチャートですがあまり勢いがありません。最近はバフェット氏の投資で株価が大きく上昇しました。

バリュエーションについて

バリュエーションですが、
  • 予想PER:7.2倍
  • 予想EPS:86.4
  • 実績PBR:0.85倍
  • 実績BPS:731.72
  • 予想配当利:2.41%
  • 予想1株配当:15
PERからみたら割安です。ポイントは、減配当により配当利回りがかなり悪くなっています。ただ、全体からみたらまだ高配当の部類に入ります。

配当について



配当政策は「2020年3月期から2022年3月期までの中期経営戦略期間における配当につきましては、各期の業績に連動させる考え方に基づき、連結配当性向25%以上、かつ各年度の期初に公表する予想配当金を下限とすることを基本方針とします。」だそうです。

ということで2021年3月期の配当は年間15円が下限ということになります。

過去の配当の推移からしても、年間15円というのはかなり低い数字になります、これから配当額が増額されれば配当利回りも上昇します。



商社は日本独自の業態だそうです。外国にはあまり日本の商社のような会社はないそうですね。商社に関してはよく雑誌で特集が組まれるのでそのような雑誌でタイムリーに情報をアップデートするのがいいかと思います。

ちょっと古いですがこの特集も面白かったです。

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