2018年5月19日土曜日

金価格とドルは逆相関


金価格とドルは逆相関

一般論として、金価格とドルは逆相関関係にあると言われています。(要は、金価格とドルが反対に動く。)
米ドルが、その裏付けである金本位制の兌換(だかん)保証を失った1973年から現在に至るまで、一般的に金価格とドルは逆相関関係にあります。
ドルが強くなると金が売られ、ドルが弱くなると金が買われるのです。
全ての相場に当てはまるわけではありませんが、傾向としてドルとの逆相関があるみたいです。。
この逆相関関係が常に当てはまるわけでもありません。近年はこの逆相関性が若干弱くなってきているとの、データに基づく指摘もあります。最終的な金相場は、儲かる商品に集中する投機マネーが、どのような思惑でどこに流れているかに左右されるのです。 

また、ガントラック氏の予想もこの考え方をベースとしているようです。
為替がドル高に振れ、今後もドル高が予想されるから、ドルと逆相関にある金価格が調整していると説明する。
しかし、他のコモディティについては、年初の強気予想どおり上昇している。
ガンドラック氏の強気予想は変わらない。
また、金はコモディティとしての側面もあるので、コモディティ相場の上昇は追い風になります。

常にこの考え方が通用するわけではありませんが、「市場の常識」「コンセンサス」といったところになります。

金相場を動かす要因

実際には、以下の複数の要因で金相場は動いています。
・ドルの値動き(代替通貨としての需要の増減に影響)
・世界の投資需要の増減(各国の中央銀行やETF保有など)
・宝飾需要の増減(インドや中国の宝飾需要)
・リスクオン(オフ)モードの高まり・後退
・インフレ懸念の高まり・後退
・金利動向
・産金国やスクラップなどからの供給量の増減
・投機筋の動向
これらすべての要因を判断することは難しいですが、金価格に影響する要因として頭に入れておいた方がいいでしょう。

特に、突発的で想定外にニュースがあった場合に、金価格がスパイク(急上昇)する特性は覚えておいた方がいいと思います。

実際のオプショントレーディングに当てはめた場合、このタイミングで、低い価格でショートしているプッオオプションを買い戻すと結構儲かります。

ドルとのリンクが強まる

最近の傾向としてはドルとのリンクが強まっているようです。
ドルと金の逆相関性が高まっている。トランプ米大統領の保護主義的政策などに対して世界の投資家が警戒感を強めており、ドル安に対するヘッジとして金が選好されてきているためだ。政権の不安定化も加わり、ドル安が進めば金価格も一段高になるとの予想も聞かれている。
もともとドルと金は、逆相関性が強い。米長期金利が上昇した場合、ドルが高くなりやすい一方、金利(利息)が付かない金の魅力は低下するためだ。 
金価格は複数の要因が複雑に絡み合っていますし、為替の予想は不可能です。結果として金の価格の先行きを予想するのは難しいと思います。

ただ、どの程度のレンジに入っているのか、市場はどのように考えているのかを何となく頭の中に入れておくとよいと思います。

【おまけ】ここ1年の金価格はボックス相場

金価格の動向を見るのに、実際に取引が多いSPDR Gold Shares (GLD)を参考にしてみました。
ここ1年はボックス相場圏内を行ったり来たりしています。(こういった相場はオプションの売りには最適なんですよね、タイムディケイでショートポジションがプラスになる確率が高くなります。)


2年で見ると少し景色は違いますが、それでもボックス圏内を行き来しています。


5年で見ると流石に上下の変動が大きくなりますが、ここでも株式などと比較すると安定をしていると思います。

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