目次
- カルパースが不動産投資で失敗
- カルパースについて
- 不動産投資で失敗したが、損失額は小さい
- 分散投資は投資の基本
カルパースが不動産投資で失敗
今回カルパースが不動産投資で損失を出したようです。
あのカルパースですら損失を出すのが投資の怖さなのだと実感しました。
カルパースについて
カルパース(CalPERS)は、カリフォルニア州職員退職年金基金(The California Public Employees' Retirement System)の略称です。
アメリカ合衆国カリフォルニア州の公務員の公的年金基金です。
また、公的年金の中では米国最大の運用総資産約3000億ドル(約31兆円)(2016年現在)を誇っています。
その運用姿勢は年金基金としてはとても積極的で、新興国の株式やヘッジファンドで運用をしています。
カルパースが利用している「オルタナティブ投資」の例として、
- プライベートエクイティ投資
- 不動産投資
- ヘッジファンド投資
優れた運用成績を上げているようです。
その資金規模と、積極的に新しい運用方法を取り入れていることから、全世界の金融関係者からその動向が注目されており、ニュースになることも多いです。
また、機関投資家としてのカルパースは投資先企業の経営への介入なども行い、俗にいう「もの言う株主」ともされています。。
不動産投資で失敗したが、損失額は小さい
カルパースが、米ランドソース・コミュニティーズ・デベロップメントに投資をして、その投資に対して損失が出ているようです。
ちなみに、カルパースは総資産のおよそ8%に相当する割合を不動産に投資しており、このうちランドソースへの投資分は1%未満だとのことです。
不動産に対するポジション自体も小さいですし、さらにランドソースへの投資分は1%未満とのことなので、損失額は全体に対して低いようです。
この点は、個人としても見習いたいですね。
分散投資は投資の基本
やはり不安定で不確実な市場では分散投資、ポジションを大きくとらないことが長生きするコツだと思います。
特に不動産などのオルタナティブで専門性が必要な投資へについては、分散してポジションを大きくとり過ぎないことが大切だと思います。
これは個人投資家でも大切にしたいポイントですね。
長く投資が出来て、大損をしなければそれなりに資産を築けると思います。集中投資をして大損をすると、その損失を回復するのに時間がかかってしまいます。
米カルパース、土地開発会社への投資で損失被る恐れ-WSJ紙
5月1日(ブルームバーグ):米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ、オンライン版)は1日、米最大の公的年金基金であるカリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)が土地開発会社への投資に関し、投資額の大半を失う恐れがあると報じた。米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題で投資先の経営が悪化したためとしている。同紙によれば、カルパースは2007年初めに米ランドソース・コミュニティーズ・デベロップメントに投資。同社はロサンゼルス北部に数千エーカーの未開発の住宅地を所有しているという。WSJが米証券取引委員会(SEC)に提出された資料を基に伝えたところでは、カルパースが投資した当時のランドソースの資産価値は26億ドル(約 2700億円)だったが、今年2月末時点では12億4000万ドルの負債を抱え、資産価値は18億ドルとなっていた。カルパースの昨年9月時点での不動産への投資額は約210億ドルで、総資産のおよそ8%に相当する。このうちランドソースへの投資分は1%未満だとWSJは伝えている。
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