目次
- 長期保有できる成長株を見つけられる確率
- 長期保有できる成長株を見つけられる確率
- 成長株(グロース株)はリスクが高い
- 成長株は割高でも上昇
- アマゾンは割高でも右肩上がり
- 株価が割高でなくなると成長が止まる
- ヘルスケア産業・消費財産業では多少確率が上昇
- まとめ
長期保有できる成長株を見つけられる確率
長期保有することができる本当の成長株を見つけられる確率はとても低いようです。
確率的に考えてもかなり難易度が高いですね。
- 20年間保有できる成長株を見つける確率:4%
- 10年間保有できる成長株を見つける確率:15%
- 3年間保有できる成長株を見つける確率:50%
※ヘルスケア産業・消費財産業では多少確率が上がる
私も投資歴が15年を超えましたが、成長株を上手く見つけられたことはないでの、感覚的にも難しいと思います。
長期間成長を持続できない
期間が長くなるにつれて成長株を見つけられる確率はどんどん低くなっていきます。
これは、高い魅力的な成長を長期間持続することが難しいからでしょう。
成長株投資(グロース)の場合、投資家が期待をして割高な株価をつけていますが、会社がその株価に見合った高い成長を維持できないということになります。
投資家が楽観的に期待をする魅力的な高成長を持続するのは並大抵のことではありません。
成長株(グロース株)はリスクが高い
成長株(グロース株)は成長を加味して割高に評価されているので、成長が止まった場合には株価が大幅に下落します。
下落幅が大きいのに、成長株を見つけられる確率も低いとなっているので、ダブルでリスクが高い投資方法となります。
ただ、当たった時のリターンは割安株とは比較にならないほど高いので、大きく儲けられます。本当の成長株を長期保有できれば資産は加速度的に増えていきます。
この高リターンが魅力となり、グロース投資(成長株投資)は人気があります。
また、高成長だと考えられる株は、株価が割高でもビジネスモデルが優れていたり、ブランドが魅力的だったりして、保有しているのも気持ちいがいいです。
また、高成長だと考えられる株は、株価が割高でもビジネスモデルが優れていたり、ブランドが魅力的だったりして、保有しているのも気持ちいがいいです。
成長株は割高でも上昇
成長株は高いPERの状態でどんどん成長していきます。
株価が割高だと思っても、その割高な株価のまま、どんどんと株価が上昇します。
バリュー投資の視点から考えると、なんでこんなに株価が割高なのに上昇するのか疑問がある場合でも、そんな疑問はよそにドンドンと株価が上昇していきます。
バリュー投資は資産や配当など現在手に入る条件を元に割安であると判断できれば投資をしますが、成長株投資の場合は将来のさらなる成長を加味して株価を評価します。
結果として、現在の株価は割高でも将来成長すればOKということで、かなり高い株価も容認されます。
なので、割安株(バリュー株)の視点から成長株(グロース株)を見極めることは非常に難しいですし、相容れない考え方になります。特に定量的(PER、PBR、配当利回りなどの数値的な指標)に判断をしようと思うと難しいですね。
アマゾンは割高でも右肩上がり
具体的にはアマゾンなんかがわかりやすいと思います。
Amazon.com, Inc.(NASDAQ:AMZN)は言わずと知れたグローバルなネット小売りの大手企業です。
これから全世界でネットの小売りを制覇していくのではないかと考えられていて、非常に割高な水準(PER、PBR、配当利回りなどの数値的な指標)で取引されています。
5年間のチャートですが、ひたすら右肩上がりです。
アマゾンは利益が低いことで有名です。
利益が低いのでEPSが低くなり、結果PERは割高になります。
上場当初からずっとEPSが低く、PERが高い状態で取引されてきました。
これは利益が十分に上がらなくとも成長を重視する戦略によるものです。また、上場以来無配を貫いています。
典型的なグロース株になります。
株価が割高でなくなると成長が止まる
株価が割高でなくなると成長が止まることが多くあります。
PER、PBR、配当利回りから見て、株価があまり割高ではなくなり、投資しやすそうな株価になるころには、成長が止まってしまうことが多くあります。
具体的にはMicrosoft(マイクロソフト)なんかになります。
昔は配当を払わないで内部留保を再投資して成長を続ける超グロース株でしたが、最近はしっかりと配当をはらうバリュー株になっています。
一般的に、多くの人が投資をしやすい水準まで株価が下がってくると、だいたい成長が鈍化していると考えてよいと思います。
このタイミングで投資を始めるのがバリュー投資になります。
ヘルスケア産業・消費財産業では多少確率が上昇
ヘルスケア産業・消費財産業では多少確率が上がるようです。
これは面白い傾向だと思います、ヘルスケア産業・消費財産業は成長が持続させやすいと考えられます。
優良銘柄を長期保有するスタイルの投資は、ヘルスケアや消費財への投資がおすすめされていますが、成長が持続しやすい業界だからでしょう。
まとめ
成長株(グロース株)投資は、リスクも高く、成功する確率も低いですけれども、成功した場合のリターンがかなり高くなります。
また、ヘルスケアや消費財関連の企業では成長株が見つかる確率が高いそうなので、その様なセクターを対象にして少しでも成長株を発見できる確率を高めるのは良い戦略だと思います。
参考にした本
「ヘッジホッグ―アブない金融錬金術師たち」のP.101に詳しい記載があります。表付きで詳しい解説がされています。
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