- 通貨の強弱は国の国力には影響しない
- インフレか?デフレか?
- 国力が強いから通貨が強くなる?
- 弱い日本の強い円
- ドルの価値は下がり続けている
- 日本円の価値は上がっている
- ビックマック指数
通貨の強弱は国の国力には影響しない
通貨の強弱はその国の国力には影響しません。通貨の価値はインフレかデフレかで決まります。
インフレか?デフレか?
通貨の価値・強弱は長期的にはその国の物価の上昇率によります。言い換えると、
- インフレであれば通貨の価値は下がり(安くなり)
- デフレであると通貨の価値は上がる(高くなる)
ということです。
臆病者のための億万長者入門でも同じ解説があります。
国力が強いから通貨が強くなる?
ニュースなどでもよく「国力が強いから通貨が強くなると」言われたりしますが、国力と通貨の価値には関係がありません。あくまでもインフレ(デフレ)かが、通貨の価値を決めます。
為替は通貨を交換するときのレートであり、国力は関係しません。
為替に関す本を読んでいると、大体の専門家が「為替と国力は関係ない」と言っています。
ただ、デフレの国は国力が弱っていて、インフレの国は経済成長をしているので国力が強いという相関関係はありそうです。
弱い日本の強い円
弱い日本の強い円 (日経プレミアシリーズ) 佐々木 融 (著)
最近読んだ為替、通貨関係の本ではかなり面白かったです。お勧めできる本です。
為替は物凄く複雑で大勢の人間の思惑で動いているものです、100%著者の主張で全てが説明できるわけではないと思いますが、とても勉強になる内容が多いと思います。
著者の主張としては、
- 「通貨の強弱はその国の国力には影響がない」
ドルの価値は下がり続けている
実例を挙げると、アメリカなどになるでそう。国力は常にトップですがドルの価値は下がり続けています。
アメリカは緩やかなインフレが続いているからです。
日本円の価値は上がっている
日本は国力は下がっているが、通貨の価値が上がっています。本のタイトルである「弱い日本の強い円」につながります。
ビックマック指数
「インフレ国の通貨が下がりデフレ国の通貨が上がる」かについて、ビックマック(物の価値)を中心にして購買力平価をもとに解説しています。(86ページあたり)私はこの解説はとてもわかりやすく腑に落ちました。
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