2012年1月22日日曜日

【本の紹介】【オプション】「となりのバフェットがやっている凄い投資」はバリュー投資とカバード・コールの組合せを紹介した良書

「となりのバフェットがやっている凄い投資」を読みました。

オプションの本として「星:★★★」の3つ、お勧めです。
ファンダメンタル分析として「星:★」の1つ

10人の個人投資家の手法を紹介しています。
2人目のボブ・クレブス氏の投資法は「バリュー投資とカバード・コールの組合せ」になります。

「バリュー投資とカバード・コールの組合せ」を日本語で紹介している本は殆どありません、個人的には凄く勉強になりました。

アマゾンの評価はあまり高くありません、ファンダメンタル分析という点から見ると評価が低いのだと思います。しかし、「バリュー投資とカバード・コールの組合せ・オプションの組合せ」という点から見ればページ数は少ないですが得るものは大きいと思います。

個人的にはオプションはトレーディングだけでなく、バリュー投資と相性が良いと思っています。(あまりメジャーではありませんが・・・)

「となりのバフェットがやっている凄い投資」
マシュー・シフリン (著), 小野一郎 (翻訳)


また、山崎元氏も「第156回 読書のすすめ「となりのバフェットがやっている凄い投資」で、この本を紹介されています。

山崎氏もクレブス氏は参考になると書かれています。
詳しくは本を読んで欲しいが、オプションではロング(買い)の投資家が儲かっていないことから、ゼロサム・ゲームなのだからショート(売り)が儲かるはずだと考えて、オプションのショートを投資に組み込んだクレブス氏の方法は、日本の一般投資家にも応用が利く。
たとえば、ある株(インデックス・ファンドでもいい)を買おうとする場合、先ずその銘柄のプットをショートして実質的に現値よりも安く買い始めて、現物の保有に乗り換えて、株価が値上がりしたらカバード・コールを使ってプレミアムを取りつつ利食いに入るといったパターンは、「基本パターン」の一つとして、覚えておくといい。
ishipponも同感です、「プットのショートから入り、現物保有に乗り換え、カバード・コールでプレミアムをもらいながら、取得価格より高いアウトオブザマネーで売り抜ける」というのは基本パターンとして現実でも機能する戦略です。(私自身、この戦略を実行したことがあります。)

バリュー投資は割安と思われる株を買う投資方法です、割高と思われる水準で売り抜けるためにオプションを利用するのは合理的です。

個人的に参考になった記述に
・コールを買った人の75%が権利を行使しないまま終わっている
・プット
を買った人の 83%が権利を行使しないまま終わっている
上記のパーセンテージは諸説あるようですが、大多数のオプションの権利は行使されないまま終わっているのは間違えありません。そこが「オプションの売り」が有効である要因でしょう。

また、クレブズ氏がオプションの売りを利用する3つの理由として
1.収入を得る
2.好きな銘柄を安く購入する
3.株式のリスクをコントロールする
この考え方も、非常にバリュー投資との相性が良いと思います。メインが株式保有であるところも私と同じです。

実際の取引例が紹介されている点も参考になります。
IBMの現在の株価よりはるかに高い行使価格を設定し、まず行使されないコールオプションを売ることだ。IBMの株価が90~100ドルのレンジで取引されているとしたら、行使価格 115ドルでIBM株100株を買えるコールオプションを、3ヶ月の期限付きで10本売る。
との記載があります。 「はるかに高い行使価格」とは15~25ドル高いことで、15~27%のアウトオブザマネーのコールだということになります。ディープアウトオブザマネーですね。実例が紹介されているため自分の取引に応用が利きます。(個人的には、ストライクプライスが離れすぎているためプレミアムが低く、かえって保守的な利回りになってしまうと思います、もう少しアットザマネーに近い方がタイムディケイも効率的で良いのでは・・・)

また、彼の目指す利回りとして
この2つの手法を中心に、毎月1.5~3%の利益上乗せを目指している。
2つの手法とは、キャッシュ・セキュアード・プットとカバード・コールです。現実的な利回りとして毎月1.5~3%をクレブズ氏が設定していることがわかります、この程度の利回りはコンセンサスとしてアメリカで認められていると思われます。(個人的には少し高いと思ってしまいますが・・・、年率に換算すると超人的な利回りになってしまいます・・・)

また、オプションを安く買うとして、
「期限までに残された時間とどれだけの利益が得られるかを対比することがすべて。すでに75~80%の利益を手にしている場合には、売ったオプションを買い戻したほうがいい。」
とアドバイスがあります。75~80%と具体的な数字でアドバイスしています、ishipponも同じ基準で買い戻しています。アメリカみたいにオプション関連の本が多数出版されている環境では常識なのかもしれませんが、日本ではあまり聞けないアドバイスなので勉強になります。

クレブズ氏の項は25ページほどになり、現実の取引事例と戦略の解説がされています。

これからバリュー投資とカバード・コールを組合わせた取引を行う予定で、勉強中の方は是非読んだ方が良いと思います。

すでに取引をしており、洋書も含め大体の知識がある人は気が向いたら読んで損はない本でしょう。

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