自国の通貨が信用できない人々にとってビットコイン(仮想通貨)は魅力的
日本のように世界上位の先進国に住んでいる人にとってはピンとこないかもしれませんが、自国の通貨が信用できない人々にとってビットコイン(仮想通貨)はとても魅力的です。自国の通貨が世界中で使える、米国、ヨーロッパ、日本の人間はビットコイン(仮想通貨)は投資、投機対象として興味深い程度だと思います。
しかし、自国の通貨が世界中で使えず、かつ情勢が不安定だったり、厳しい規制がかかっている人間にとっては、ビットコイン(仮想通貨)はリスクヘッジをするために有効な手段になります。
中国
例えば、中国なんかはそうですね、ビットコインの取引やマイナー(採掘者)の大多数は中国人です。ビットコイン(仮想通貨)の利用がすすんでいます。中国では中国共産党の強力な規制があり、資産の持ち出し等が自由にできません。ビットコイン(仮想通貨)は金に準じたリスクヘッジや送金手段としての価値があります。
ベネズエラ
また、最近はベネズエラでもビットコインの人気が高いようです。ベネゼエラはチャベス元大統領の時から経済が物凄く不安定です。昨年、ニコラス・マドゥロ大統領は経済危機が続く自国からの資本逃避に歯止めをかけるため、紙幣の一部を廃止しました。ベネズエラのごたごたもしばらく収まりそうにありません。
中南米
経済では中南米で優等生のブラジルやメキシコでも汚職の蔓延と政治の腐敗から抜け出せていません。その様な国でも仮想通貨の利用価値は高そうです。また、メキシコ人はアメリカに出稼ぎに来ていることが多く、出稼ぎで稼いだお金をメキシコの家族に送金をする際に手数料をかなりとられてしまします。その点、仮想通貨を利用すると安価に国境をまたいで送金ができるそうです。
インド
インドでも高額紙幣を廃止してからビットコインの値段が上昇しているそうです。当初、想定したほどの大幅な資本の移動はなかったそうですが、それなりに利用が増えているようです。デジタルゴールド
そんな国々では、リスクヘッジの一環としてビットコイン(仮想通貨)への投資は日本以上に価値があると思います。俗にいうデジタルゴールドというやつですね。私も仮想通貨については色々と調査をしつつ、場合によっては一部の資産を仮想通貨で保有しようかと考えています。
著者の斉藤 賢爾氏は研究者としても活躍しています。その割にはすごくわかりやすく書かれていて読みやすかったです。ページも少ないので読みやすいですね。(笑)
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