暗号資産のステーキングについて

【まとめ】暗号資産のステーキングの始め方

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2022年9月2日金曜日

イーサリアムのマージの際に投資家が注意すべきは「その取引所で新コインが貰えるか?」

イーサリアムのマージの際に投資家が注意すべきは「その取引所で新コインが貰えるか?」


動画の解説は以下になります。


2022年8月31日時点の、国内取引所の対応をまとめました。

以下の動画になります。





目次

  • 結論
  • 現在までの経緯
  • 新コイン「ETHPoW(仮)」発行
  • 各取引所の対応
  • まとめ
  • おまけ


結論

イーサリアムの大型アップグレード「マージ(Merge)」の際に投資家が最も注意すべきは、


  • 新コインが貰えるか?


になります。

極論すれば、「マージ」の時に投資家として注意すべきはこの1点になります。

メインで利用している取引所の対応をしっかり確認しましょう。


もう少しブレークダウンすると

  1. イーサリアムをどこに保管するか ⇒ 取引所が安全(素人のウォレットは危険)
  2. イーサリアムを保有している取引所の新コインへの対応を調べる
  3. ベストな対応は「新コインのまま保有」。それ以外の対応として、強制的に現金化などが想定される。

をおさえながら、マージと新コインのイベントに対応しましょう。



現在までの経緯

  • 2022年9月15日前後にイーサリアムの大型アップデート「マージ」が予想されており、これによりコンセンサス(合意形成)アルゴリズムは「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」から「プルーフオブステーク(PoS)」へ変更となる。
  • PoWのためのマシンに多額の投資してきたマイナーが「そんなの認められない!投資が無駄になる!」と怒る。
  • 少なくとも1つのPoWフォークが発生して、新コイン「ETHPoW(仮)」が誕生するか可能性が浮上。高確率。
  • 新コイン「ETHPoW(仮)」へ対応は事業者(取引所やウォレット)の判断に委ねられる。
というのが、現在起きているトピックスです。時系列は正確ではありませんが、だいたいこんなことが起きてます。


新コイン「ETHPoW(仮)」発行

少なくとも1つは新コインが発行されることが確実視されています。

ここからが重要で、PoWフォークで流通する仮想通貨を確実に受け取りたい投資家は、新コインに対応をしてくれる取引所でイーサリアムを保有しないと新コインが受け取れません。


各取引所の対応

まず、大きく「海外取引所」「国内取引所」で分けると、「海外取引所」の方が新コインの保有に積極的な傾向があります。
「国内取引所」は日本の規制が諸外国と比べて厳しいため、新コインの取扱いに慎重な傾向があります。

  • 海外取引所:新コインの対応に積極的
  • 国内取引所:新コインの対応に消極的(規制が厳しい)

海外取引所:FTX(グローバル版)

PoWフォークによる新規トークンについて、配布と取扱に関する対応を評価する予定。配布する場合、FTXでのETH残高のスナップショットに応じて配布。ETHの貸し手ではなく、借り手がフォーク版ETHを受け取る。実際の配布は、プロジェクト完了後。

海外取引所:Binance

PoWフォークによる新規トークンを取り扱う保証はないが、配布と出金に関する対応を評価する予定。

 

海外取引所:米コインベース

コインベースは顧客のPoS版ETHおよびERC-20の入出金をマージ中に停止する予定だが、取引サービスの方は影響されない。なお、ETHPoWの対応については表明してない。

海外取引所:Poloniex

8月4日、「ETHのアップグレードと、可能性のあるハードフォークを完全にサポートする」と発表。イーサリアムのアップグレード後にチェーンが分岐した場合、取引所でETHを保有していた者はフォークにより生まれる資産を1:1の比率で受け取る。また、ETHWの取引を提供している。

積極的な対応ですね。


海外取引所:Bitfinex

ETHS(PoS版)とETHW(PoW版)の2トークン取引を提供開始。仮にPoS版イーサリアムへのアップグレードが実施されなかった場合、ETHSは廃止され、ETHWだけがETHに変わることができる。一方、PoS版が成功し、チェーンが分岐しなければ、ETHWは廃止され、ETHSをETHに変えられる。また、マージが成功してハードフォークもした場合は、ユーザーにはそれぞれのETHWとETHSが付与される。


詳細は

上記の記事が参考になります。



国内取引所:クラーケン(2022/8/24時点)

  • 検討中、今後の発表待ち

2022年8月24日に直接メールで確認したところ上記の返信がありました。


国内取引所:ビットフライヤー(2022/8/22時点)

  • 8月22日、ETHPoWについて、状況に応じて「現物での付与、取り扱い、または現金の交付」を検討していく方針を表明。

国内取引所:コインチェック(2022/8/31時点)

  • The Mergeに関する方針とETHWの付与について
  • The Mergeに関する方針
  • 当社では、「The Merge」に対応いたします。
  • また「The Merge」後のティッカー「ETH」は、Ethereum PoSを参照します。
  • ETHWの付与
  • ETHWの取扱いおよび現物の付与は、現時点で未定です。ETHWの価値、安全性、流動性などを総合的に判断し、取扱いおよび現物の付与を検討いたします。なお、取扱いの場合は一般社団法人日本暗号資産取引業協会(JVCEA)等の審査プロセスを経る必要があることをご了承ください。

国内取引所:GMOコイン(2022/8/29時点)


  • 2022年8月29日現在、ETHWの取扱については未定となっております。
  • ETHW発生時点において、お客さまの資産のスナップショットを取得する予定です。
  • ETHWの取扱に際しては日本暗号資産取引業協会(JVCEA)が定める規則に沿った対応が必要となります。
  • アップグレード後に当社でお取引いただけるイーサリアム(ETH)は、アップグレードにより移行したPoSチェーン上の資産を採用する予定です。
  • お客さまの資産の保全及びお客さまの取引に支障が生じることを避けるため、当社ではイーサリアム(ETH)及び当社取扱のERC-20規格の暗号資産(BAT、OMG、ENJ、MKR、DAI、FCR、LINK)のお預入、ご送付の受付を一時停止させていただく予定です。
  • 当社の対応方針に進展や変更がある場合には、改めてお知らせいたします。

国内取引所:ビットバンク(2022/8/25時点)

  • 現時点でのETHWの取扱につきましては、未定となっております。
  • 当社でETHWの取扱を開始するためには、当社によるリスク評価や日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の規則に沿った手続きが必要となります。
  • 当社は、ETHWの発生時点におけるお客様資産のスナップショットを取得いたします。
  • ETHWの取扱を行わない場合、ETHWの付与は行いません。
  • チェーンの分岐により取得したETHWは、コールドウォレットにて厳重に管理いたします。
  • 対応方針に変更がある場合は、改めてお知らせいたします。

国内取引所:楽天ウォレット(2022/8/31時点)

  • 当社は、アップグレード成功後のETHPoSを、現在のティッカーシンボルETHとして取り扱います。
  • 「Merge」に際して、ハードフォークが発生し新通貨(ETHPoW)が生まれた場合には、当社として取り扱いの検討を行います。
  • なお、当社として取り扱いを開始するためには、一般社団法人日本暗号資産取引業協会(JVCEA)等の審査の手続きがあるため、開始までに一定の期間を要しますのでご了承ください。
  • また、新通貨(ETHPow)の現物付与または権利調整による現金の交付についても検討いたします。

国内取引所:ビットポイント(2022/9/2時点)

  • ETHWの取扱いおよび付与は、現時点においては未定です。The Merge後のETHWの状況を総合的に判断し、対応を検討いたします。なお、取扱いに関しては、一般社団法人日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の審査プロセスを経る必要があることをご了承ください。 
  • ETHWが発生する可能性があることから、アップグレード時点において、お客様のETH保有数量のスナップショットを取得いたします。 
  • ETHWの付与に替えて、暗号資産相当額の金銭をお客様に交付する可能性がございます。

国内取引所:フォビオジャパン(2022/8/16時点)

  • アップグレードが成功し、フォークが対応した場合、ETH2.0アップグレード前のETHのスナップショットを取得し、ハードフォークが成功した際には、ETHは1:1の割合でアップグレードされたETHSに自動的に変換され、ETHという名称は取引市場から削除される可能性があります。
  • アップグレードが成功し、フォークが対応されない場合は、メインチェーンはETHトークンの名称を使用し続けます。
  • 【注意事項】
  • 1. フォビジャパンでのETHWトークンの取扱いの対応につきましては、現時点で未定です。
  • 2. フォビジャパンでのETHWトークンの取扱い開始のためには、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の承認が必須となり、承認が得られない場合、付与及び相当額現金交付等の対応ができない可能性があります。
  • 3. 本対応内容に変更があった場合は、改めてお知らせいたします。
  • 4. ETHWハードフォークが失敗する可能性があります。その場合、フォビジャパンでは現金での配布等を含め対応は致しかねます。



国内取引所:SBI VCトレード(2022/8/26時点)


今回のアップグレードによりハードフォークが発生し、ETHW(仮称)が新たに発生する可能性がございます。

これらの状況を踏まえた当社のThe Mergeに係る対応方針を以下の通りお知らせいたします。

・PoSに移行したETHにつきましては継続して取扱予定となります。

・ETHWにつきましてはThe Merge後のETHWの状況を注視した上で、ETHWの取扱、ETH保有者への付与等を検討してまいります。

・ETHWの取扱につきましてはETHWの流動性の確保や日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の承認の手続きを行う必要があり、関係各所との連携を図ってまいります。

・ETHWの発生時点、及び「The Merge」の際に、一時的にイーサリアム(ETH)の入出庫を停止させていただく予定です。



まとめ

イーサリアムの大型アップグレード「マージ(Merge)」の際に投資家として最も注目すべきポイントは「新コインが貰えるか?」になります。
極論すれば、投資家として注意すべきはこの1点です。イーサリアムを保管している取引所の対応をしっかり確認しましょう。

具体的な対応としては、
  • 大型のアップデートとハードフォークが実施され、状況が不安定になる。結果的にハッキングなどの危険性も高まるので、信頼できる取引所にイーサリアムを保管する。(素人のウォレットは危険)
  • イーサリアムを保有している取引所の新コインへの対応を調べる。ベストな対応は「新コインのまま保有」。それ以外の対応として、強制的に現金化などが想定される。

ベストな対応である「新コインのまま保有」をしてくれる取引所にイーサリアムを預けられるといいですね。

「新コインを強制的に現金化して配布」という対応も考えられます、この対応は投資家としては好ましくありません。新コインの価格が低く、不本意なタイミングで売却される可能性があります、そうなるとかなりの機会損失が発生します。

それこそ、マージ後に新コインが爆上げしたのに、取引所の対応ができなかったため新コインを保有できず、儲け損ねたなんてなると悔しいですよね。



おまけ

過去の事例と一般論として、新コインへの対応は「海外取引所」の方が積極的かつ柔軟です。日本では取引所に対する規制が厳しすぎて諸外国のように新コインなどに対して柔軟に対応するのが難しいようです。

既に「海外取引所」に口座を開いており、そこが信頼できそうなのであれば、このようなビックイベントの時には、イーサリアムをそちらに移動しておいてもいいかもしれません。

また、高額のイーサリアムを慌てて移動させて何かあったら怖いと思う人は、あえて新コインの受取はあきらめる、という対応もあるかもしれませんね。



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